今年のクリスマスを「ぼっち」で過ごすと固く決めているアラフォー・アラフィフも、筆者の周りにはそこそこの数が見受けられます。
「ぼっち」にはネガティブなイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそうではなく前向きかつポジティブに「ぼっち」なクリスマスを心待ちにしているパターンも増えている模様です。
元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきが、あえてクリスマスを「ぼっち」で過ごしたがる人たちの“納得の理由”を分析しました。
■どこに行っても混んでいて疲れる
筆者が「ぼっち」のクリスマスを決めているアラフォーにヒアリングしてみたところ、ダントツに多かった意見が「どこに行っても混んでいて疲れそう」という類のもの。
若い頃には人混みに出るのが苦ではなかった人でも、年齢を重ねるにつれて混み合う場所を避けたくなる心理が強まるのかもしれません。
世間からの「クリスマスは恋人や家族と過ごすもの」という風潮にも動じることなく、混雑とは無縁の自宅などでゆったりと過ごすホリデーを心待ちにしているのがホンネなようです。
確かにクリスマスイヴはどこへ行っても人、人、人…ですから、あえて疲れるために出かける必要はないと開き直るのも、わかる気がします。むしろ「出かけない」選択は、合理的とも言えますね。
■実は「ぼっち」を楽しんでいる
ひとりで過ごすことを楽しんでいるタイプは「ぼっち」になれる日を、むしろ心待ちにしています。
自宅でおいしいご飯を作って映画やドラマを一気見するのが最高の贅沢と感じているタイプや、思う存分ネットサーフィンやゲームをするのが至福のひとときという人ほど、伸び伸びと「ぼっち」で過ごせることが何よりも嬉しい模様。
友人や同僚からもクリスマスには声がかかりにくいでしょうし不意打ちのLINEや電話に邪魔されることも少ないでしょうから、「ぼっちの時間」を欲していた人にとってはこの上ないパラダイスなのでしょう。
誰かと一緒でなければ楽しめない人と異なり、自分で自分を楽しませるだけの能力に優れているという見方もできますし、不必要に人と会うエネルギーを消費しないあたりはやはり合理的な判断です。
年齢を重ねると過去の恋愛への疲れも影響してか、クリスマスには少しも心躍らないという人もいることでしょう。無理をしてまで「クリスマス」の風潮に乗っからないといけないと焦っているなら、それは“無用な焦り”かも。
その昔は「ぼっち」という言葉はマイナスなイメージでしたが、ここ数年で言葉そのものへの印象も変化しているように感じますし、好きでもない人や大して会いたくもない人と「クリスマスだから」というだけで一緒に過ごすのは、時間の浪費にもなってしまいます。
クリスマスを「ぼっち」で過ごしたい人は、実は合理的かつ自分で自分を楽しませる能力に長けている人なのかもしれません。自信をもっていきましょう!
(並木まき)
配信: アサジョ
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