「夜間頻尿」の原因・症状を医師が解説 発症しやすい人の特徴とは

「夜間頻尿」の原因・症状を医師が解説 発症しやすい人の特徴とは

夜間頻尿の前兆や初期症状について

夜間頻尿は、就寝中に排尿のために1回以上起きなければならず、QOLが低下する場合に問題となります。

夜間の排尿回数は、寝る前の水分摂取量や睡眠時間の長さなどによっても個人差があります。
そのため、実際の臨床現場では、2回以上トイレに起きてしまう場合をQOL低下につながるとして、問題視する傾向にあります。

夜間何度もトイレへ行く場合は、泌尿器科を受診し、医師に相談することをおすすめします。

その他にもみられる可能性があるのは、夜間頻尿の原因である多尿や膀胱蓄尿障害に関連した症状です。

昼夜ともに頻尿である

尿意切迫感、排尿困難、残尿感などの下部尿路症状

上記の症状が夜間頻尿とともに、または先行してあらわれる可能性があります。

夜間頻尿の検査・診断

夜間頻尿の診断では、基本的に病歴・症状の聴取、身体所見、尿検査による評価が行われます。

必要に応じて検査が追加され、夜間頻尿の主な原因である夜間多尿、膀胱蓄尿障害、睡眠障害の有無を検索します。

夜間頻尿の原因を明らかにするために重要とされる検査が排尿記録です。
特に、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の診察において必須の検査とされています。

排尿記録

排尿記録とは、24時間にわたり毎回の排尿時刻や排尿量を記録するものです。
就寝時間と起床時間も記載することで、睡眠中の排尿回数と排尿量を知ることができます。

調査期間として一般的に連続3日間、最低でも2日間が必要です。

排尿記録に加え、水分摂取量や尿意切迫感、尿失禁回数などを記録する排尿日誌というものもあります。

排尿日誌により知ることができる項目は以下のとおりです。

昼間・夜間睡眠中排尿回数

24時間排尿回数

24時間尿量

多尿の有無

夜間尿量

夜間多尿の有無

最大排尿量

夜間頻尿の診断や治療の評価に利用されます。

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