ずっと乗ってみたかった中央線のグリーン車についに乗れました。来年3月までは無料体験できるお得な期間。ちょうど立川方面に行く日、特に何も考えずホームにいたら目の前に特快のグリーン車の車両が。ニュースで中央線グリーン車はかなり混んでいると聞いたのですが空席があったので座らせていただきました。何か予約が必要なのかと思ったら、そのまま座っても大丈夫とのこと。勝手に指定席に座っているような後ろめたさがありました。謎なのは、グリーン車の座席が空いているのにあえてデッキに立っている人々です。もしかしたら無料開放されているのを知らないのでしょうか。ただ、グリーン車運用開始されたらデッキに立っている場合も料金が取られるそうで油断できません。
二階の席からはホームが見下ろせて特別感があります。テーブル、電源、トイレもあります。特急あずさよりちょっと安くてプチ特急気分が。(紙の切符の場合、50kmまで1,010円、100kmまで1,260円、Suicaグリーン料金の場合、50kmまで750円、100kmまで1,000円だそうです)通勤中も充電しながら仕事しないとならないビジネスパーソンに良さそうです。私は貧乏性なので無料期間にできるだけたくさん乗って有料化された時の利用料金平均化して、1回あたり安く感じたいです。
無料開放中の中央線グリーン車。帰りも乗ることができて感無量です。
グリーン車で富裕層気分を味わったあと、セレブな友人が教えてくれた立川のオーベルジュへ。最近立川にはおしゃれなショッピングエリアなどできていますが、そちらを経営する会社が利益度外視で作ったのが「ときと」という西国立のオーベルジュです。初オーベルジュでアフタヌーンティーが一万円でしたが、行った日は気鋭の陶芸家、石田和也氏とのコラボで、このイベント期間のために焼かれた器やお皿が使われているそうなので驚きました。
石田氏のクリエイティビティへのこだわりのお話も伺うことができました。鉱山の中の道を進みながら、状態の違う土を見て、どんな器が向いているか、成型方法はどうするかアイディアを考えるそうです。「ものを創る上で選択することは、生きる上でも使える感覚です」とのことでした。こうやって丁寧に創られた作品は後世にも残りそうです。
料理もすごい凝っていて、百合根の料理や茶碗蒸し、一般には出回らない品評会で入賞したお茶や三十種のフルーツ盛りなど出てきて、一万円が高くないと感じられました。もし要人が知り合いにいたらここで接待したら喜ばれそうです。センスが良いインテリアの客室は泊まると数十万円で、アメニティのコスメはソフィスタンスで、レコードブレイヤーなども設置されていました。老後の自分への慰労にいつか泊まりたいです。
「ときと」の中庭には、コラボイベントのために陶芸家石田氏の白い球体が。かなりハマっていて、開運しそうなオブジェです。
配信: 幻冬舎Plus