12月22日に2時間スペシャルで最終回を迎える神木隆之介主演ドラマ「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)。どうしても気になる現代パートが2018年である意味と、酒向芳演じる「サワダージ」こと澤田が何者なのか、想像の翼を広げた見解を聞いていただきたい。
まず、ドラマのラストでは2024年が描かれると思う。そこでは鉄平(神木)と見間違えてしまうほどそっくりな黒髪になった玲央(神木/1人2役)が、星也(豆原一成)を顧問弁護士として迎えたばかりのIKEGAYAで働いているのではないだろうか。IKEGAYAの現社長は和馬(尾美としのり)だ。いづみ=朝子(宮本信子)は亡くなってしまったが、いづみが目指していた「空から見るとビル群の屋上が緑で埋め尽くされる」緑化事業は和馬社長により継承され、順調に進んでいることだろう。
今や和馬の有能な秘書となっている澤田(酒向)だが、第1話で大事故になりかけた銀太(羽谷勝太)を助けに行く金太(阿部亮平)の息子ではないかとにらんでいる。すでに父親・金太は亡くなってしまったが、幼い頃は活気に満ちていた頃の端島のことを聞いていたため、当時の端島のリアルをもっと知りたいと思っていた、というのは都合が良すぎる想像だろうか。
2024年12月、IKEGAYAの忘年会では玲央と澤田が「サウダージ」をカラオケで歌い、和馬と星也もノリノリで手拍子を叩いている。しかし視聴者には玲央と澤田が歌うポルノグラフィティの「サウダージ」が、鉄平と朝子(杉咲花)の恋を歌っているかのように聞こえる。ポルノグラフィティは神木がかつて所属していた芸能事務所に所属しているから、「サウダージ」をカラオケで流す程度なら問題がないだろう。
楽しそうな宴の音がフェイドアウトしていくと、大ラスはKing Gnuの「ねっこ」が流れ、1955年から連綿と続く家族写真が映し出され、緑に覆われた東京のオフィスビルの屋上が見える。その屋上にカメラが寄っていくと、屋上で憩う人々がいる中、第3話で朝子が鉄平からもらったガラス瓶が見える。
そこには青空を背景に朝子が鉄平と咲かせるはずだったコスモスの花が1輪、ささやかに挿してある、という終わり方を考えてみたが、いかがだろうか。
(森山いま)
配信: アサジョ
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