鍋に入れる野菜…春菊派?水菜派?
寒くなるにつれて、温かい鍋料理が恋しくなりますね。鍋物やすき焼きの彩り野菜として、春菊(しゅんぎく)や水菜(みずな)を手に取る人も多いのではないでしょうか。この記事では、春菊と水菜の栄養面の違いをクローズアップします。それぞれの特性を知って、鍋料理をよりおいしく味わってください。
すき焼き・しゃぶしゃぶは春菊、出汁系の寄せ鍋には水菜が好相性!
春菊も水菜も、鍋料理の脇役のイメージが強いかも知れませんね。どちらもβ-カロテンが豊富な緑黄色野菜で、特に春菊の含有量は水菜の3倍以上! 実は小松菜やほうれん草をも上回る主役級の野菜です。β-カロテンには強い抗酸化作用があり、動脈硬化などの生活習慣病を招く活性酸素を取り除く働きが知られています。
また、血液と骨の健康に必要なビタミンKも比較的豊富で、春菊は水菜の約2倍含まれています。β-カロテンとビタミンKは油と一緒に摂ることで吸収が高まる特性があるので、すき焼きやしゃぶしゃぶなど、脂っこいお肉が主役の鍋料理には、春菊が好相性と言えそうです(水菜も春菊と比べるとβ-カロテンとビタミンKが少し控えめなだけで相性が悪いわけではありません)。
一方、水菜は春菊と比較した場合、ビタミンCやカルシウム、鉄が豊富です。ビタミンC・鉄・カルシウムを同時に摂ると双方の吸収率がアップする相乗効果も期待できます。
特に多く含まれるビタミンCは水溶性なので、寄せ鍋など出汁ごといただきやすい鍋料理には水菜を組み合わせると栄養を余すことなくいただけそうです(おいしさは春菊との組み合わせも甲乙つけがたいですよ)。
配信: LASISA