3.セラピストとしても一流
猫には平和な革命家の顔がある一方、さまざまな状況でセラピー的な役割も果たしています。
引きこもりがちだった人が猫との出会いで社会復帰を果たす、あるいは、介護の現場で高齢者のみなさんが猫と触れ合って元気になる。前述したように、猫と関わると、オキシトシンによって幸せな気持ちに包まれます。
海外では、ペットロスによりうつ病を患った女性が、お医者さんのアドバイスで新たに子猫を迎え入れた結果、見違えるように回復した、という話もあります。新しい我が子が、愛猫を失った女性の悲しみを埋め合わせてくれたわけです。
猫の行動は気まぐれで、ときに不可解です。行動の真意を理解するため、あれこれと考えを巡らせる思考プロセスそのものが、人間の脳を活性化させる、とも言われています。
心を患った人に対して、猫が与える良い影響には、規則正しい生活や言葉ではなく感覚を重視したコミュニケーション、さらに、多くの人間とは真逆の論理で生きる猫を鏡にして、自己を相対化できることなどがあります。
そして、何よりも、愛情や喜び、やさしさなど、失ったはずの感情が自分の中にまだ残っていることを、さりげないかたちで、猫は教えてくれます。
そのことに気づきとき、人は回復の第一歩を踏み出しているのかもしれません。
まとめ
愛猫がいてくれて助かった、という体験は、飼い主さんであればいくらでもあるでしょう。今回は、愛猫に思わず感謝したくなる状況を3つ紹介しました。
愛猫もまた間違いなく飼い主さんに救われたと思っているはずです。飼い主さんの膝のうえで鳴らすゴロゴロは、猫なりのアンサーソングかもしれません。
癒し、癒されつつ、これからも愛猫と幸せなひとときを過ごしてみてください。
配信: ねこちゃんホンポ
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