代官山にはグルメな人を魅了するパン屋やレストランが立ち並び、ケーキが人気のお店も多数。今回は、新進気鋭のシェフが開いたカフェや老舗のパティスリーなど8店舗を厳選し、おすすめのカットケーキやホールケーキをご紹介。誕生日や記念日などの参考にぜひ。
駅前で好アクセス。イートインもできるパティスリー・カフェ
1. PAYSAGE(ペイサージュ)
photo:PAYSAGE
代官山駅から徒歩2分の複合施設「フォレストゲート代官山」MAIN棟1階にある「PAYSAGE(ペイサージュ)」。「DOMINIQUE BOUCHET TOKYO(ドミニク・ブシエ トーキョー)」をはじめとした名店でシェフパティシェを務めてきた江藤英樹氏によるブランドの本店です。ブティックでケーキや焼き菓子を購入することができ、サロン・ド・テではアフタヌーンティーを、シェフズテーブルではデザートコースを楽しめます。
photo:PAYSAGE
同店の代表作が「シグネチャー・プティガトー・ガーデン」。生地にはイギリスで多くの花が咲く初夏の空気をイメージし、複数の産地の茶葉とベリーなどをブレンドしたオリジナル紅茶「Garden」を使用。その上にフランボワーズのジュレとミルクティームースを重ねたケーキです。
事前に予約をすれば、バラの花びらをトッピングしたホールの「タルトガーデン」も購入することができます。
PAYSAGE
シグネチャー・プティガトー・ガーデン 972円(税込)
タルトガーデン(ホール) 4,968円(税込)※要予約
photo:PAYSAGE
厚めにカットされたいちごの断面がなんとも美しい「ショートケーキ」。濃厚なブランド卵「奥久慈卵」と米粉を使いしっとりと焼き上げたジェノワーズ生地に、2種類の生クリームを使用したミルキーなクリームを合わせた一品です。それぞれの食感や味わいが引き立てあうようなバランスに仕上げられています。
PAYSAGE
ショートケーキ
カット 972円(税込)
ホール 直径12cm 4,860円(税込)、直径15cm 6,075円(税込)
2. LA BASE de Chez Lui(ラ・バーズ・ドゥ・シェ リュイ)
photo:LA BASE de Chez Lui
同じく代官山駅の目の前にある複合施設「フォレストゲート代官山」MAIN棟1階の「LA BASE de Chez Lui(ラ・バーズ・ドゥ・シェ リュイ)」は、1975年から代官山で続くパティスリー、シェ・リュイから生まれたショコラトリー&グラッスリー(アイスクリーム店)。京都の洋菓子店やフランスのパティスリーで経験を積んだ酒井將駄(しょうた)さんが考案する、新作のチョコレートのスイーツを、店内やテラスのカフェスペースで味わうことができます。
photo:LA BASE de Chez Lui
開店当初から作られ続けているのが「モンブラン」。メレンゲの土台と茨城県産和栗の濃厚なクリームの間に、ホワイトチョコレートが潜んでいます。さらに、カカオの実の希少な果肉・カカオパルプの爽やかなジュレが入っていたり、通常は廃棄されるカカオ豆の種皮・カカオハスクを使ったチュイルが添えられていたり。チョコレートの新たな楽しみ方を教えてくれるようなモンブランです。
LA BASE de Chez Lui
モンブラン
842円(税込)
photo:LA BASE de Chez Lui
酒井さんがフランスで修業を積んだお店の名前が付けられた「ショコラティン」。ビスキュイショコラとカカオ40%のペルー産チョコレートなどに生クリームを合わせたガナッシュ、カカオパルプのコンフィチュールを重ねた一品。口どけのよさと、華やかな味わいが特徴です。
LA BASE de Chez Lui
ショコラティン
2,970円(税込)
フルーツたっぷり。華やかなタルトやケーキのパティスリー
3. Charles-Henry(シャルルアンリ)
photo:Charles-Henry
代官山駅から徒歩1分のケーキショップ&カフェ「Charles-Henry(シャルルアンリ)」。フランス出身のパティシエ、シャルル・アンリさんが日本の果物をふんだんに使って作るとびきり華やかなタルトが、2024年5月のオープン当初から話題となっています。フレンチモダンな店内でひと際華やかなケーキが楽しめるだけでなく、さまざまなサイズのタルトをテイクアウトすることも可能です。
photo:Charles-Henry
季節ごとにラインナップが変わる中で、柑橘類を変えながら作り続けられている定番人気が「レモンタルト」です。シャルルさんの出身地であるレモンの名産地、ニースの郷土菓子のレモンメレンゲタルトをモダンにアレンジ。さらに、アンリさんのご両親の出身地、ブルターニュ地方に古くから伝わるバタークッキーを土台にした、フランスの空気を感じるような一品です。
Charles-Henry
Tarte au Citron レモンタルト
1p(1人向け) 1,100円(税込)
2~3p(2~3人向け) 2.300円
photo:Charles-Henry
同店ではテイクアウトをする場合、お店のイメージを体現したようなラグジュアリーな花柄の箱と紙袋にタルトを入れてもらえます。バースデーケーキには、メッセージや装飾もついたスペシャルギフトボックス(2~3p以上のサイズで選択可、有料)を選ぶとさらに特別感がアップします。
4. AM STRAM GRAM(アム ストラム グラム)恵比寿店
photo:AM STRAM GRAM
代官山駅から恵比寿方面へ5分ほど。店外にも焼きたてのお菓子の香りが漂ってくるタルト専門店「AM STRAM GRAM(アム ストラム グラム)」です。ショーケースに並ぶタルトは旬の果物で作られ、春夏にはさくらんぼや桃など、秋冬にはいちごや柑橘類など、というように季節ごとにラインナップが大きく変わります。カフェスペースでイートインができ、テイクアウトや焼き菓子の購入も可能。
photo:AM STRAM GRAM
ケーキの王道であるいちごも、輸入品や春夏いちごに頼らず、旬である冬にのみ使って作られるのが「イチゴのタルト」です。パイ生地に近いサクッとした軽い食感が特徴的なブリゼ生地のタルトに、オーソドックスなカスタードクリームを合わせ、隙間なくいちごを盛り付けた一品。あえてシンプルにすることで、いちごの味わいを堪能できるようにしています。
AM STRAM GRAM
イチゴのタルト
カット テイクアウト 1,000円(税込)/イートイン 1,018
ホール17cm 5,200円(税込)
ホール25cm 10,000円(税込)
photo:AM STRAM GRAM
秋から冬にかけては栗のタルト「マロンショコラ」も登場。土台はココアのブリゼ生地にし、チョコレートブラウニーを重ねてマロングラッセを敷き詰め、 熊本県産の和栗を使用したマロンクリームをぷっくりと絞っています。トッピングにも栗を使用した、栗とチョコレートの贅沢なタルトです。
AM STRAM GRAM
マロンショコラ
カット テイクアウト 1,120円(税込)/イートイン 1,141円(税込)
ホール25cm 12,320円(税込)
5. パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
photo:パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
代官山駅から恵比寿方面へ5~6分ほどのところにある「パティスリー レザネフォール 恵比寿本店」。フランスで三大コンクールに数えられる洋菓子の世界大会での優勝経験もある、シェフの菊地賢一さんが2012年にオープンしたフランス菓子のパティスリーで、食べログ百名店にも選ばれています。ヨーロッパの街角にあるような青い庇のお店には、宝石のように彩り豊かなケーキがずらり。
photo:パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
鮮やかなグリーンが目を引くのは、ピスタチオが香る軽やかなムース「ピスタッシュグリオット」。中にはキルシュ漬けにされたチェリーのジュレやビスキュイショコラ、酸味のあるチョコレートムースが。さらに、ナッツ類のキャラメリゼと、薄く焼いてくだいたクレープ生地などを合わせたプラリネクルスティアンも使われています。そのサクサク食感と、ナッツの香ばしさやチェリーの酸味が折り重なる生地のコントラストも楽しいプティガトーです。
パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
ピスタッシュグリオット 810円
photo:パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
ホールケーキのおすすめは「タルトフリュイ」です。英語でフルーツタルトを意味するとおり、カスタードクリームをたっぷり詰めた香ばしいタルト生地に、色とりどりの果物をぎっしりと盛り付けたもの。果物の華やかさと、フレッシュな果物の風味に心が浮き立つ一品です。
パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
タルトフリュイ
15cm 5,076円(税込)
地元で愛される名店パティスリー
6. 代官山 小川軒
photo:代官山 小川軒
代官山駅から徒歩5分ほど。八幡通り沿いの「代官山 小川軒」は、東京・汐留で西洋料理店として創業し、1964年から代官山に移った老舗フランス料理店と同じ建物内のパティスリー。代名詞として知られる「レイズンウイッチ」のほかにも、焼き菓子やケーキを販売しています。
photo:代官山 小川軒
レストランでも提供されている味を家で楽しめるのが「プチフール」。チョコレート味のスポンジでクリームを巻いたショコラスフレと、レアチーズケーキのセットです。一口サイズが上品で、デザートにゆっくり味わうのにぴったり。
代官山 小川軒
プチフール
ショコラスフレ・レアチーズケーキ 各5個入り 1,080円(税込)
photo:代官山 小川軒
そのほかにもプリンやチーズケーキ、マンゴーソースつきのババロアなどがあります。どれもレストランのシェフが開店前に手作りしているため、ごく少量で貴重。売り切れてしまうことも多いので、確実に手にしたい方は予約がおすすめです。
7. Chez Lui(シェ・リュイ)
photo:Chez Lui
代官山駅から徒歩3分ほど、八幡通り沿いの「Chez Lui(シェ・リュイ、以下同)」。1975年創業のフレンチレストランによるベーカリー・パティスリーの本店です。店内に入ると、パンや焼き菓子の棚の奥にショーケースがあり、どこか懐かしさを感じさせる老舗らしいケーキが並んでいます。
photo:Chez Lui
一番人気の看板商品が、定番のいちごのショートケーキ「シャンティ」。ハチミツを馴染ませたしっとり食感のスポンジ生地にいちごを挟み、2種類の北海道産生クリームでデコレーションした濃厚な味わいのケーキです。
子どもの日やひな祭りなどのタイミングには、いちご以外にもオレンジやメロンなどを使い男の子や女の子のメレンゲドールを添えたスペシャルバージョンも登場します。
シェ・リュイ
シャンティ
529円(税込)
4号 3,520円(税込)
photo:Chez Lui
こちらの「カラク」も創業以来作り続けられている代表的なケーキ。ラム酒のシロップをたっぷり染み込ませたココア生地に、チョコレートのバタークリームとガナッシュをサンド。上にもコポーショコラ(削りチョコ)をたっぷり振りかけています。チョコレート尽くしの生地にラム酒が深みを添える、芳醇なチョコレートケーキです。
シェ・リュイ
カラク
カット 496円(税込)
ホール4号 3,024円(税込)
8. 松之助 N.Y. 東京・代官山店
photo:松之助 N.Y. 東京・代官山店
代官山駅から徒歩5分ほど。旧山手通り沿いのショップが並ぶ商業施設・ヒルサイドテラスの一角にあるカフェ「松之助 N.Y. 東京・代官山店」は、京都に本店があるパイとケーキのカフェの姉妹店。かつてアメリカで学び、帰国後にデザート教室を開いた料理研究家・平野顕子さんが現地のレシピを再現したアップルパイやチーズケーキが人気で、食べログ百名店に選ばれています。テイクアウトやオンラインショップでの購入も可能です。
photo:松之助 N.Y. 東京・代官山店
さまざまな種類があるアップルパイの一番人気は、りんごの旬である10月から4月にかけて作られる「ビッグアップルパイ」。酸味が強く、加熱しても食感が残りやすい品種の紅玉がたっぷり使われ、そのフレッシュな味わいを存分に感じられる一品です。イートインではバニラアイスクリームを添えてもらえます。自宅でもレンジで温めて、アイスをプラスして食べるのもおすすめ。
松之助 N.Y. 東京・代官山店
ビックアップルパイ
1pc テイクアウト 840円(税込)/イートイン(アイスクリーム付) 1,040円(税込)
ホール直径約24cm 8,000円
photo:松之助 N.Y. 東京・代官山店
同じく種類豊富なチーズケーキの定番人気は「ニューヨークチーズケーキ」です。レアでもベイクドでもない、湯煎ならではのなめらかな食感が特徴。イートインではグラハムクラッカーを砕いたパウダーをトッピングしてもらえ、ほんのり香ばしさが加わります。ごくシンプルだからこそ、クリームチーズの濃厚な味わいが感じられるケーキです。
松之助 N.Y. 東京・代官山店
NYチーズケーキ
1pc イートイン 723円(税込)/テイクアウト 710円(税込)
ホール直径約24cm 11,000円(税込)
代官山でお気に入りのケーキを見つけよう
photo:パティスリー レザネフォール 恵比寿本店
代官山でとっておきのケーキを楽しめるパティスリーやカフェの数々。大切な人の誕生日やなにかの記念日、がんばった自分へのご褒美など、ちょっと贅沢においしいケーキを味わいたいとき、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※ご紹介したケーキの写真はイメージです。また、価格は取材当時のものです。変更や終了、売り切れの場合もございますが、ご了承ください。
配信: Sheage