舌にぶつぶつができた!原因となる疾患や治療法、病院を受診する目安について解説

舌にぶつぶつができた!原因となる疾患や治療法、病院を受診する目安について解説

舌にぶつぶつができた際に病院を受診する目安

舌にぶつぶつができた際に病院を受診する目安について教えてください。
舌のぶつぶつがこれまで経験したことのない症状で、強い痛みや発熱、全身の倦怠感などを伴う場合は、早急に専門の医療機関を受診しましょう。これまで経験したことのある症状であっても、舌のぶつぶつがなかなか治らない、時間の経過とともに症状が重たくなっていると感じた場合は、できるだけ早く専門家に診てもらった方が良いといえます。

舌のぶつぶつを放置するとどうなりますか?
舌のぶつぶつの中には正常なものもあるため、必ず医療機関を受診しなければならないというわけではありません。例えば、日常的に生じるアフタ性口内炎が原因で舌にぶつぶつができているのであれば、放置していてもそれほど大きな問題には発展しないでしょう。それ以外の病気が原因で舌にぶつぶつができている場合は、基本的に放置はせず、医療機関での診察を受けた方が良いといえます。舌のぶつぶつの背景には、舌がんなどの重大な疾患の可能性もあるので、できるだけ早く医療機関で受診するようにしましょう。

舌のぶつぶつについて、何科を受診すれば良いでしょうか?
舌のぶつぶつが認められたら、耳鼻咽喉科や歯科、口腔外科などを受診すると良いです。口腔粘膜以外にも症状が現れている場合は、耳鼻咽喉科の受診が推奨されます。

編集部まとめ

このように、舌のぶつぶつが出来た場合は、イチゴ舌という症状が疑われます。イチゴ舌の背景には、溶連菌感染症や川崎病といった深刻な病気が潜んでいる場合があるため、十分な注意が必要といえます。また、舌のぶつぶつは、イチゴ舌以外でもアフタ性口内炎や口腔扁平苔癬、舌がんなどでも見られることがあるため、心配になったらまずは耳鼻咽喉科や歯科、口腔外科を受診することをおすすめします。

参考文献

舌が痛い|口腔外科相談室|日本口腔外科学会

舌痛などの舌症状を主訴とする患者の臨床統計学的検討-舌痛症の特異性について-

この記事の監修歯科医師

酒向 誠歯科医師(酒向歯科口腔外科クリニック院長 東京女子医科大学口腔外科非常勤講師 聖路加国際病院歯科口腔外科非常勤嘱託)

1980年: 愛知学院大学歯学部入学 1986年: 愛知学院大学歯学部卒業 1986年: 愛知学院大学歯学部歯学研究科入学 1990年: 愛知学院大学歯学部歯学研究科卒業 1990年: 愛知学院大学歯学部第2口腔外科講座非常勤助手 1990年: 名古屋第一赤十字病院歯科口腔外科勤務 1993年: 東京女子医科大学歯科口腔外科学講座非常勤助手 1995年: 聖路加国際病院歯科口腔外科勤務 1998年: 東京女子医学大学歯科口腔外科学講座非常勤講師 2005年: 聖路加国際病院退職、酒向歯科口腔外科クリニック開業 2017年: 日本口腔科学会 認定医取得(5/31) 2020年: 日本口蓋裂学会 口腔外科 認定師取得(4/1) 2021年: 日本口腔ケア学会 評議員 2021年: 国際歯学会(ICD ) フェロー認定

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