膨らみすぎた場合の対処法
PRP治療は、多くの方にとって有効な美容医療の選択肢ですが、施術後に目の下が過度に膨らむことがあります。この膨らみが見た目や身体に及ぼす影響をできる限り抑えるためには、適切な対処が重要です。ここでは、具体的な対処法について詳しく解説します。
自然な治癒を待つ
PRP治療による膨らみは多くの場合、一時的なものです。施術後の数週間から数ヵ月の間に、膨らみが徐々に収まることが期待できます。過度に心配せず、自然な治癒を待つことも重要です。日常生活においては、冷やすことや適度な休息を取ることが、回復を助ける手段として有効です。また、健康的な食事や十分な水分補給も、自然治癒を促進する要素となります。
追加の治療を検討する
もし膨らみが長期間続いたり、症状が重かったりする場合は、追加の治療を検討する必要があります。まず、炎症を抑えるための薬物療法が一般的です。抗炎症薬やステロイドの使用により、炎症反応を抑え、腫れを軽減できます。また、場合によっては、PRPの効果を調整するための再施術が推奨されることもあります。再施術では、PRPの量や濃度を調整することで、過剰な反応を抑えることが可能です。これらの治療法を選択する際には、経験豊富な医師と十分に相談し、適切なアプローチを見つけることが重要です。
外科的な手術を受ける
取れる手段の1つとして、外科的な手術を検討する場合もあります。膨らみが顕著で、ほかの治療法では改善が見られない場合、外科的な処置によって余分な組織を除去することが可能です。この手術は、膨らみの原因となる過剰な組織を物理的に取り除くことで、迅速な効果が期待できます。しかし、手術にはリスクが伴うため、慎重な判断が必要です。手術前には、手術の詳細やリスクについて医師から十分な説明を受け、自分にとって手術を受けるメリットがあるかを確認することが大切です。
まとめ
PRP皮膚再生療法は、効果的な再生医療のひとつですが、注入した箇所が膨らみすぎるといったトラブルも発生することがあります。特に、目の下は眼圧や視覚的な違和感など身体に出る影響も大きいため、高度なスキルが求められます。問題が発生した場合、迅速に対処することが重要です。PRP治療を検討中の方は、信頼できるクリニックで適切なカウンセリングを受け、リスクを理解したうえで治療を進めることをおすすめします。
参考文献
多血小板血漿(PRP) | 再生医療ポータル
再生医療とは|日本再生医療協会
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律及び臨床研究法の一部を改正する法律」 の公布について
この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)
京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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配信: Medical DOC