AGA治療で用いられる再生医療

毛髪再生医療ではいろいろな方法が実用化されています。再生医療といってもたくさん方法はありますが、ここでは、幹細胞培養上清液を使った幹細胞培養上清注入療法について説明します。治療のしくみからメリットと安全性について考えてみましょう。

幹細胞培養上清注入療法

幹細胞培養上清注入療法とは、幹細胞培養上清液を頭皮に注入する治療法です。幹細胞培養上清液というのは、培養した幹細胞を遠心分離し、培養液から細胞や不純物を取り除いた上澄み部分のことを指します。幹細胞培養上清液を使う理由は。培養の際に放出された500種類以上もの成長因子が多く含まれているため、幹細胞療法に近い効果が期待できるからです。

幹細胞培養上清注入療法のメリットと安全性

幹細胞治療では、自身の幹細胞を採取するため手術を行います。手術にはリスクを伴うこともあります。他人の幹細胞を培養した上清液は手術せずに使うことができ、生成工程で不純物の除去やろ過、滅菌などを経て、ウイルス検査に合格した製品だけが出荷を認められるようになっています。

培養施設は厚生労働省の地方支部局である厚生局から認可された施設であり、そこで製造された高品質な製品の使用が推奨されています。

AGA治療について

ここでは、AGA治療が受けられる年齢、期待できる効果と安全性について解説します。治療費の相場についても紹介しますので、AGA治療を始める参考にしてみてください。

AGA治療が受けられる年齢

思春期以降に起こる男性の脱毛症がAGAということをお伝えしてきました。早い発症は10代でも起きるといわれています。しかし、AGA治療薬は未成年には使用できません。治療薬を使えるのは一般的には20歳からが対象です。

内服薬を用いない自毛植毛やメソセラピーなどについては年齢制限がなく、治療できる場合があります。治療対象になるかはクリニックに相談するとよいでしょう。

高齢の男性では治療をあきらめる方も少なくありません。高齢の方でも治療方法はありますので、受診をためらわずに専門のクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

AGAの効果的な治療

AGA治療は服薬剤による治療が一般的です。ただし、AGAの進行状況によってはほかの治療の方が有効となることもあります。薬薬剤のほかにも、植毛やメソセラピー、再生医療など選択肢があります。

フィナステリドやミノキシジルの効果に関するデータは、日本皮膚科学会や厚生労働省から公式発表されており、薄毛改善の効果が承認されている治療薬であることが知られています。

AGA治療の費用

AGAの治療は、はじめに問診を受ける必要があり初診料として3,000円から5,000円前後となるようです。内服薬のフィナステリド配合のプロペシアは5,000円から7,000円程になります。また、ミノキシジル外用薬では、月に15,000円から18,000円が相場のようです。

そのほか、植毛やメソセラピー、再生医療など治療方法は多くありますが、AGA治療の費用は、自由診療となるためクリニックごとの料金設定となる点には留意しましょう。

配信： Medical DOC