自宅でできるAGAの予防方法
AGAかもしれない？ と思ったらまず自分でできることに取り組んでみるのもおすすめです。AGAでは早期治療がポイントであるといわれています。まずはセルフケアで対処を試してはいかがでしょうか。次にすぐにできそうな対処方法について説明します。
生活習慣の改善
AGAを改善したい男性におすすめしたいのは、３つの生活習慣です。
食事の内容を見直しましょう。若い世代の男性の食事は糖質、脂質、エネルギーが高く、野菜や魚は不足しがちです。栄養バランスの悪い食習慣は髪の成長を大きく阻害します。食生活の見直しがAGA改善の第一歩といえるでしょう。
質のいい睡眠や運動により、成長ホルモンが多く分泌され育毛が促進されます。運動不足ではホルモンバランスが乱れ、DHTという男性ホルモンにより髪の成長が阻害されてしまいます。簡単なストレッチやウォーキングなど、続けられる運動にチャレンジしましょう。
後はストレスをためすぎないことです。過度なストレスは体内に活性酸素を発生させ、自律神経が乱れ頭皮が栄養不足に陥ります。老廃物もたまりやすくなり薄毛を進めてしまいます。自分に合ったストレス発散手段をみつけておきましょう。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは育毛には効果的だといわれています。毎日のシャンプーのときに行えることから育毛ケアの時間短縮にもつながります。
ただし、間違った方法でマッサージを行うと毛穴に炎症が起きてしまい、髪がぬけてしまうことがあります。頭皮が乾燥しているときにゴシゴシとマッサージをせず、シャンプーのときや入浴後の育毛剤使用時などに自身に合ったマッサージ方法で行うとよいでしょう。
薬用シャンプーの使用
薬用シャンプーには自然由来の機能性素材などが配合されており、血流促進、育毛促進因子の活性化などにより育毛作用が期待できます。しかし、頭皮マッサージ同様に間違ったシャンプー方法により効果がでないこともあるので注意が必要です。
まとめ
成人男性の薄毛の悩みに対する治療法はありませんでしたが、近年ではAGAという病名がついて原因も明らかになってきました。AGAはあきらめるものから治せるものに変化しています。今や再生医療の分野でも治療ができるようになったのは、大きな進歩です。しかし、AGAの治療には早期治療が必要です。不安があればためらわず、まずは受診して自身に合った治療法を医師と相談してみてはいかがでしょうか。
参考文献
男性型脱毛症治療薬の研究動向 | 日薬理誌
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 | 日本皮膚科学会ガイドライン
男性型脱毛症患者の頭皮マイクロバイオームと皮脂の関連性解析 | 鈴木 一裕
この記事の監修歯科医師
佐上 徹医師(合同会社さがみ産業医事務所代表 / 新宿クレアクリニック院長)
・横浜市立大学医学部卒業 ・東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了 ・専門は放射線診断学 産業医学 臨床疫学 ・大学病院等で放射線診断医として研鑽を積む。放射線診断専門医・指導医を取得した後、大学院へ進学。 ・2016年国立がん研究センターがん対策情報センター全国がん登録分析室で疫学研究に従事。 ・2017年大手サービス業の専属産業医に従事（6年）。 ・2023年合同会社さがみ産業医事務所を設立。 ・2024年新宿クレアクリニック院長を兼ねる。
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配信： Medical DOC
