古代ニャンコの肉球がくっきり!1200年前の「フミフミ跡」を発見 エルサレム遺跡

古代ニャンコの肉球がくっきり!1200年前の「フミフミ跡」を発見 エルサレム遺跡

エルサレム遺跡で発掘活動中、猫の足跡が残った水差しが発見されました。1200年前に猫が人間のそばで暮らし、リラックスして「フミフミ」をしていた証拠です。はるか昔から猫が大事なペットであったことがわかります。

古代から築いてきた猫と人間の絆

画像はイメージです

水差しは、オリーブオイルやワインなどの液体を運ぶ用途に使われていたと思われます。考古学者によると、発見されたのは9世紀のアッバース朝時代(750~1258年)のものだといいます。バグダッドを拠点とするアッバース朝は文化的にも技術的にもレベルが高く、黄金時代を迎えていました。

当時エルサレムはこのイスラム王朝の統治下にありましたが、ユダヤ教やキリスト教徒も住んでいたようです。そしてもちろん猫も暮らしていました。

中東地域で猫が人間に飼われるようになったのは約9000年前のこと。はじめは害獣を退治する便利な存在でしたが、やがてその魅力が高く評価されるようになりました。

そのため、猫は人間に混じって自由に歩き回ることができたのです。その証拠に、イスラム教で神聖な場所モスクに入り込むことが許されている動物は猫だけです。

今回の足跡は、遺跡全体から見ると小さなことのように思われるかもしれません。しかし、時を超えて人間と猫が結びはぐくんできた絆を、あらためて現代のわたしたちに思い出させてくれる印象的な発見でした。

出典:Cat “Making Biscuits” on Ancient Jug Leaves 1,200-Year-Old Paw Print

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