耳にできた粉瘤の手術は必要なのか
粉瘤は自然に消えることはありません。一時的に消えたと思っても、高確率で再発し、症状が悪化するケースもあるため注意が必要です。粉瘤が大きくなったり、見た目が気になったり、痛みや炎症が出たりした場合は、手術で粉瘤を取り除く必要があります。
手術を受ける場合は、事前に医師に相談して、手術の方法やリスク、費用などを確認しておくことが大切です。手術後は、傷口の消毒や絆創膏の交換などのケアをしっかり行い、感染や炎症を防ぐことが必要です。また、粉瘤の再発を防ぐためには、皮膚の清潔を保つことや、乾燥や刺激を避けることを推奨します。
耳にできた粉瘤の治療法
耳にできた粉瘤の治療法は、炎症が起きているか否かによって異なります。
炎症が起きていない場合
耳にできた粉瘤の治療法について、炎症が起きていない場合には以下の治療法を行うことが一般的です。
手術:
粉瘤が自然に消えることはほとんどありません。粉瘤を完治するためには、手術で粉瘤の袋ごと取り除く必要があります。手術は、局所麻酔をして、粉瘤の部分を切開して中身を取り出す方法や、レーザーや高周波などを使って粉瘤を焼き切る方法などがあります。手術の方法や時間、費用などは、粉瘤の大きさや位置、病院によって異なります。手術後は、傷口の消毒や絆創膏の交換などのケアが必要です。
薬物療法:
粉瘤が小さくて炎症がない場合は、手術をしなくても薬物療法で改善する場合があります。薬物療法では、粉瘤の中に注射針で薬剤を注入して、粉瘤の内容物を溶かすことを目的とします。薬物療法は、手術よりも簡単で安価ですが、粉瘤が消えるまでに時間がかかることや、再発する可能性が高いことが欠点です。
自然療法:
粉瘤が小さくて炎症がない場合は、自然療法による改善も期待できます。自然療法では、粉瘤の部分に温湿布やハーブなどを当てて、粉瘤の内容物を柔らかくして排出しやすくすることを目的とします。自然療法は副作用が少ないとされていますが、粉瘤が消えるまでに時間がかかることや、完全に症状が改善するわけではない点に注意が必要です。
炎症を起こした場合
耳にできた粉瘤の治療法において、炎症を起こした粉瘤の治療法には以下のようなものがあります。
抗生物質の服用:
炎症を抑えるために、医師の処方に従って抗生物質を服用します。ただし、抗生物質は粉瘤の原因である皮脂の詰まりを解消するわけではないので、炎症が治まっても再発する可能性があります。
温湿布や冷湿布の使用:
炎症の程度に応じて、温湿布や冷湿布を耳に当てることで、痛みや腫れを和らげます。温湿布は血流を促進して膿を排出しやすくしますが、炎症が強い場合は逆効果になることもあるので注意が必要です。
手術:
粉瘤が大きくなったり、炎症が慢性化したり、化膿したりした場合は、手術で粉瘤を切除する必要があります。手術は局所麻酔で行われ、粉瘤の袋と中身を丁寧に取り除きます。手術後は傷跡が残ることがありますが、再発のリスクは低くなります。
配信: Medical DOC