猫が生きるために忘れない3つのこととは? 専門家が解説!

猫が生きるために忘れない3つのこととは? 専門家が解説!

怖かったこと

生きていくうえで、食べることと同じくらい大切なのが、危険を避けること。自分の身は自分で守る必要があった猫は、危険を感じる=怖い体験をした場合、それを二度と繰り返さないために覚えておく必要がありました。そのため、パニックになったりケガをしたりなどの強烈に怖い思いをした場合は、たとえ一度きりの経験であってもずっと忘れないこともあります。例えば、大きな音がする掃除機や爪切りなどのお手入れ、動物病院に行くことなどは、猫が「怖かったこと」として忘れないケースが多いようです。

狩りにまつわること

野生時代の猫は自分で狩りをして食料を得ていたため、食べ物のことだけではなく、“狩り”の行動そのものも忘れていません。こうした理由から、現代の猫も“狩り”の疑似体験である遊びが大好きです。そのため、遊びにまつわる場所や前触れなどをしっかり記憶していると考えられます。

毎日充分なフードを与えられ、命を狙う敵がいない環境で暮らす飼い猫であっても、命をつなぐために必要なことは本能的に決して忘れません。猫が「忘れない」ことの理由を知って、日々のお世話に役立てましょう。

お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2024年11月号『生きていくために、必要でした。猫が忘れないこと してあげたいお世話のことも』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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