水菜の名前の由来
水菜は古くから京都で盛んに栽培されていたため、「京菜(きょうな)」とも呼ばれています。「水菜(みずな)」の名前は、かつて肥料を使わず畑に水を引き入れて栽培していたことが由来とか。近年はハウスでの水耕栽培が盛んになり通年手に入りやすくなりましたが、本来の旬は冬。露地栽培ものの水菜は味が濃く、茎の張りや風味も強め。京都では「水菜が並び始めると冬本番」と言われているほど、寒い時期に味が良くなります。
水菜と壬生菜の違い
関東地方ではなじみが薄いかも知れませんが、水菜とよく似ている「壬生菜(みぶな)」があります。その名の通り、京都の壬生付近が原産で京菜から分かれた品種です。見た目の違いは、水菜は葉がギザギザしていて、壬生菜は平たくて丸みのある葉の形をしていること。風味は水菜よりも壬生菜の方が強めで、京都の冬の名物でもある千枚漬けに壬生菜の浅漬けがよく添えられています。冬の京都へ観光などで出掛けた際に出会ったら、ぜひ食べてみてください。
▲露地栽培の水菜は根元の土に気をつけて下ごしらえしましょう。
配信: LASISA