イギリス人の夫と結婚し、ロンドンのカフェにひとりで出かけたときのこと。隣のテーブルに座っていたマダムが突然話しかけてきました。私はこのとき妊娠中。日本のものとは違いますが、マタニティマークを付けていました。「あなた、日本人ですか?」と尋ねられ、「はい」と答えると彼女はニコニコしながら……。
「日本人の赤ちゃんは…」女性の話にびっくり!
微笑みながら話しかけてきた女性。日本人だと返すと、「日本の赤ちゃんは小さいですよね?それって栄養が足りてないからじゃないかしら?」と話してきました。
予想外の話に驚きましたが、彼女は続けました。「実際、あなたのおなかも全然出てないし、赤ちゃんが小さいんじゃない?」と言うのです。私は言葉を詰まらせましたが、彼女はまったく気にしておらず……。「だから、私がアドバイスしてあげますよ」と話し始めました。
栄養を摂るためにこの食材を食べなさい、妊婦はこうするべきだ、など延々と聞かされ……。最初は軽く流して席を立とうとしましたが、彼女はまったく引き下がらず。おなかの赤ちゃんを大きくする話を30分近く続けました。彼女が満足して席を立ったとき、私は疲れ切っていました。
この後、いろんなことを思う人はいるけれど、自分のペースや気持ちを大切にしようと思いました。無理にアドバイスを受け入れたり、気にしすぎるのではなく、自分のからだと心を大切にすることが最も重要だと実感。次回、同じようなことがあったときは冷静に対応したいです。
◇ ◇ ◇
妊娠中や子育て中は、見知らぬ人から声をかけられることが増えたりしますよね。言われてモヤモヤするときもありますが、心の健康を保つためにスルースキルを磨くことも大切。言葉の裏を読みすぎない、情報の取捨選択をするなどで心を軽くしてマタニティライフや子育てを楽しみたいですね。
著者:山下詠美/30代 女性・主婦。イギリス×日本の国際夫婦。海外で日本語講師として働く、現在妊娠中の妊婦。
イラスト:あやこさん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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