息子のユウマが生後半年のころから児童館に通い始めたアイは、3人のママ友、クミ・さちえ・理沙と仲良くなりました。交流の機会が増えるにつれて仲を深めていった4人。けれどもアイは、甘えじょうずで少し強引なクミにだけは戸惑うことがあったのです……。
ある日、アイはクミに押し切られる形で、アイの家でママ友たちとランチ会をすることに。しかし当日、クミはみんなで待ち合わせたス―パーに遅刻してきたうえに、勝手に商品を選び、お金を支払わないなどやりたい放題。
アイの家に到着すると、アイが結婚記念日に夫からもらった高級ブランドの置物の値段をチェックしつつ、「玄関に合わない」と一蹴します。さらに、クミの息子のレンもやって来ますが、レンの問題行動をまったく注意しないクミに、アイだけでなく、理沙やさちえも呆然。片付ける時間になると、クミは「夫の夕飯の支度をしなきゃ」と言って、そそくさと帰ってしまいました。
帰ってきた夫に指摘されて、置物がなくなったことに気付いたアイ。さらに、ユウマのお気に入りのブランケットまでなくなったため、アイは帰宅したママ友たちにメッセージを送って尋ねました。すると、さちえと理沙が「わからない」と言うなか、クミだけは「あの高級ブランドなのにシミのついてるやつね？今日は見てないな～」と返信してきたのです。
しかし、そのブランケットにシミがついたのは昨晩のこと。シミのことを知っているということは、本当はこの日にブランケットを見たということに……。
クミの嘘から、クミが犯人だと確信するアイ。すぐさま問い詰めたいところでしたが、アイは証拠をつかむことを考え始めます。そのためにはクミを当分泳がせる必要があると思ったアイは――！？
泳がせて証拠をつかむための作戦
結婚記念日に夫からもらった高級ブランドの置物も、ユウマのお気に入りのブランケットも、両方とも取り返す。そう決意を固めたアイは、あえてクミたちに「よかったら来週また来ない？」とメッセージを送りました。
アイの思惑通り、その誘いにのってきたクミ。その返事を見て、アイは「私の大事な宝物、絶対に返してもらう…！！」と作戦を練るのでした。
◇ ◇ ◇
2つも宝物を盗られてしまったアイ。すぐさま問い詰めたい気持ちをグッと我慢して、秘策を講じたうえでクミにメッセージを送っていました。たしかにストレートに追及したところで、盗みをはたらくような人が正直に答えてくれるとは思い難いですよね。けれども取り返すために作戦を立てて実行するには、相当な行動力が必要なのではないでしょうか。宝物を諦めて面倒なママ友と決別する、という方法も一つかもしれません。みなさんだったらどんな行動に出ますか？
著者：マンガ家・イラストレーター ミント
配信： ベビーカレンダー（パパママ）
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