みすずコーポレーションは12月7日から22日まで、「初午いなりの日(2月11日)」の認知向上を目的に、世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット2024Winter」に出展した。
メタバースと呼ばれるインターネット上に構築された仮想空間でブースを出展しており、同社のイメージキャラクターのコン太くんと記念写真を撮影できるほか、自身のアバターに狐耳を装着して楽しめるなどの仕掛けを用意した。12月16日にオンライン体験会を開き、概要を説明した。
イベントの主催社であるHIKKY(渋谷区)の営業部市川直也氏は、「(動画広告やウェブサイト広告など)若年層は広告にあまり良い印象を抱いていない。そこで、広告を体験型コンテンツにして、自主的に体験し、商品や企業について知ってもらうことで、楽しかったという印象を持ってもらいブランディングにつなげていく効果がある」と話す。
市川氏によると、同イベントの来場者は130万人以上が集まり20~30代が中心だ。4割程度が海外参加となっている。日本人に限ると、80%が20~30代で、うち男性が80%を占める。
若年層の男性が多いのは、同イベントに参加するためにゲーミングPCが必要となり、そのような機材をそろえているのは男性の方が多い傾向にあるためだと分析している。「自分のために時間とお金を使える人が非常に多いため、(イベントをきっかけに)製品を購入するといった実績もある」と述べる。
〈写真がSNSに投稿されやすいギミックを数々用意、写真投稿プレゼントCPも〉
同イベントは「パラリアルラスベガス」、「パラリアル富士」、「パラリアルお台場」の3つのバーチャル会場が存在し、みすずコーポレーションが出展するのは「パラリアルお台場」となる。
バーチャルマーケット2024Winter「パラリアルお台場」バーチャル会場イメージ
ブース内では、「初午いなりの日」について解説した看板や、同社ECサイトに接続して商品購入ができる看板を設置したほか、さまざまな体験が楽しめる。 具体的には、コン太くんのしっぽに座って記念撮影が可能だ。
加えて、アバターの「いなりVketちゃん」を配布しており、同アバターを装着して歩くと、同社のロゴを模した足跡が地面につく。
さらに、自身のアバターに狐耳をつけられ、狐耳を装着した状態でいなり寿司を食べると、狐耳が動くという仕掛けがある。これらのギミックがあることで、写真がSNSにアップロードされやすいという。
ブース内で撮影した写真のX投稿キャンペーンも実施しており、「#初午いなりの日いつ」をつけて投稿すると、抽選で20人に、約50センチの「おいなりさんクッション」や、同社商品が贈られる。
また、2025年2月11日21時から22時まで、バーチャルマーケットで特別企画「初午いなりの日集会」を行う。スーパー「ベルク」の公式Vチューバ―「ベルクックちゃん」を招き、VRの世界でいなり寿司を食べるイベントなどを行う。
〈大豆油量日報2024年12月19日付〉
配信: 食品産業新聞社ニュースWEB