令和ロマン M-1史を変えたネタの完成は本番直前だった! 意外な「着想のキッカケ」とは

 M-1グランプリ史上初の2連覇を達成した令和ロマン(高比良くるま、松井ケムリ)によるネタ作りの瞬発力に注目が集まっている。

 昨年度の大会では決勝での様々なシチュエーションに備えるべく、4本のネタを作成し、どの2本を選ぶかをギリギリまで悩んでいたという高比良。しかし、連覇を目指す今大会では「本当にただ2本。面白いのを2本」と当初から厳選したネタを作っていたと明かす。

 特に1本目に披露した、“将来の子供の苗字をなんとかして「わたなべ」にしたい”というこだわりを熱弁するネタは、着想を得たのが本番直前の10月だというから驚きだ。

 大会終了直後の「有働Times」(テレビ朝日系)に生出演した2人は、ネタのチョイスに関する質問を受け、レギュラー出演するラジオ「令和ロマンのご様子」(stand.fm)に寄せられたリスナーからのメッセージがキッカケだったと説明。それは“苗字と性格の関係性”にまつわる内容で、高比良が「ネタにできるかも!」と思い立ち、1本目のネタ制作に至ったという。

「ただ、このラジオ放送があったのは10月末のことで、そこから高比良の台本作りだけでなく、2人で実践の稽古もしなくてはなりません。高比良とケムリは『有働Times』で、ネタ作りの流れについて、2人そろっての稽古の中で意見をすり合わせながら洗練させていくと語っており、本番から約1カ月前に近い時点で、冷静にネタ作りを進めていたということになります。しかも、この苗字ネタは去年に続きトップバッターで披露しなくてはならない状況だったにもかかわらず、97点や96点といった高得点が並び、850点を獲得。これは全コンビの中で2番目に高い数字となり、見事、2年連続でのファイナル進出に導くものとなりました。また、2本目のネタについても完成したのは『10月か11月頃』だと明かしており、ネットでは、この迅速かつハイレベルな仕事ぶりに対し『すげぇよ、マジで』『バケモノですね』『天才すぎるわ』などと驚く声が上がっています」(テレビ誌ライター)

 M-1の歴史を変えた令和ロマン。史上最多の参加数となる1万330組の他コンビも、この2人には白旗を上げるしかなさそうだ。

(木村慎吾)

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