カツオの刺身をよく見ると、米粒のようなものが付いていたことはありませんか。
鮮度に問題がなく、米粒が付くような心当たりもない場合は、食べても大丈夫か心配になるでしょう。
本記事では、農林水産省の公式サイトから、カツオの刺身に付く米粒のようなものの正体について紹介します。
カツオに付着している米粒のようなものの正体は?
カツオの刺身に付いている米粒のようなものについて、農林水産省は公式サイトで以下のように説明していました。
カツオの刺身などについている米粒のようなものは、
テンタクラリアという寄生虫かと思われます。
農林水産省 ーより引用
『テンタクラリア』は、カツオだけではなく、サバの内臓・腹部などの筋肉に寄生することが多い寄生虫です。
「寄生虫なんて食べられるはずがない」と思うかもしれません。しかし農林水産省によると、この寄生虫は人間に寄生しないため、食べても問題ないとのことです。
注意するべき寄生虫は?
※写真はイメージ
カツオに寄生するのはテンタクラリアだけではありません。
カツオにはかの有名なアニサキスも寄生します。アニサキスといえば、うっかり食べてしまうと胃腸が痛くなったり、ひどい吐き気に襲われたりすることもある厄介な寄生虫です。
しかし、ほんのひと手間でアニサキスによる食中毒を予防できます。
1.新鮮なカツオを買う
通常、アニサキスは内臓に寄生しています。寄生する魚の鮮度が落ちれば落ちるほど筋肉へ移動し、食べた時に人体へ侵入しやすくなるのです。
新鮮なカツオを買い、念のため内臓は取り除くなどの用心をすれば、アニサキスに遭遇する可能性を減らせるでしょう。
2.目で確認して除去する
アニサキスは肉眼で見える大きさです。カツオを調理する前にじっくり観察し、見つけたらピンセットで取り除きましょう。
3.しっかり加熱する
アニサキスは70℃以上で加熱すれば死滅します。鮮度が落ちている場合や、どうしてもアニサキスと遭遇したくない時などは、刺身ではなくソテーやフライにして食べるなど工夫してみてはいかがでしょうか。
4.冷凍カツオを選ぶ
−20℃以下で24時間以上冷凍した場合、アニサキスは死滅します。一度冷凍されたカツオを選べば、アニサキスの心配なく食べられるでしょう。
寄生虫と聞くと不安かもしれませんが、米粒のような寄生虫は食べても心配ありません。
ただしそのほかの寄生虫にも気を付ける必要があるため、カツオを食べる前にしっかり確認しましょう。
[文・構成/grape編集部]
出典 農林水産省
配信: grape [グレイプ]
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