双子の娘が2歳のころの話です。義実家は近くだったため、用事があるときは双子を義母に預けていたのですが……。
「ママと呼びなさい」
あるとき、娘たちが義母のことを「ママ」と呼んでいることに気づきました。はじめは、まだ「ママ」という意味がよくわかっていないのかもしれないと思い、そこまで気にしていなかったのですが、とんでもない事実が発覚しました。
義実家に娘たちを迎えに行った日、義母が「ママって呼びなさい」と、娘たちに教えている場面を見てしまったのです。私はびっくりして思わず「何を教えているんですか!?」と尋ねると、義母は慌てて「おばあちゃんって呼ばれるのが嫌なの」と言い訳……。
釈然としないながらも、お世話になっている義母とのトラブルは避けたいので、私は夫に相談して、夫から義母にやんわりと「ママと呼ばせないでほしい」と注意してもらいました。
それからは義母が娘たちに「ママ」と呼ばせることはなくなったのですが、代わりに下の名前にちゃん付けで呼ばせるようになったのです。娘たちが大きくなってからも、義母は下の名前にちゃん付けで呼ばせていて、いつしかそれが当たり前に。一緒に出掛けているとき、娘たちが大きな声で義母を呼んでいることが、私はどうしても気になってしまって、「子どもたちが名前で呼んでしまっていますが失礼ではないですか?」と、遠回しに聞いてみたのですが、「いいのよ!」と、義母は機嫌を損ねてしまいました。
誰も傷ついていないので問題はないのですが、なぜここまで「おばあちゃん」と呼ばれるのが嫌なのか、私は不思議でたまりません。今となっては、娘たちが義母を友だちのように名前で呼ぶのが、わが家では普通ですが、当時はとても違和感がありました。
著者:鈴木 あい/30代・女性・主婦。双子の母。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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