玉ねぎは非常に身近な食材で、毎日のように調理に使うという人も多いのではないでしょうか。あまりに身近すぎて、とくに細かいことに気にせず使っている人もいると思いますが、玉ねぎの皮をむくとき「どこまで」むいていますか?玉ねぎの白い部分が見えるところまで、でしょうか?
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、できれば避けてほしい玉ねぎの「もったいない」調理法と解決策を解説してもらいます!
白くなるまでむいたら「もったいない」!
玉ねぎのうすい茶色の皮をむくと、やや緑がかった部分が出てきてから、さらにむいていくと最終的に白い部分が出てくる、ということがあります。このとき、緑色の部分を避けてしっかりむいてから調理する人もいると思いますが、これは「もったいない」のです。
この緑色の部分は、玉ねぎが畑に植えられていたときに、土から出ていたために太陽の光が当たっていたところ。植物は太陽の光が当たると葉緑素という緑色の色素をつくる性質があるために緑色になっていただけで、毒性はありません。しかも、この緑色の部分には白い部分にはない栄養素もあるため、食べないのは余計に「もったいない」のです。
じゃがいもの緑色とは違う?
玉ねぎの表面の緑色の部分は食べられる…と聞いても、似たようなパターンでじゃがいもの表面が緑色の場合は食べてはいけない、というのは聞いたことがある人もいるのでは。じつは、じゃがいもの表面が緑色になるのとは、まったく違う現象なのです。
じゃがいもの緑色は、ソラニンやチャコニンという有害物質によるもの。食中毒のおそれがあるので食べてはいけません。じゃがいもの表面が緑色になってしまった場合は、緑色が見えなくなるまでしっかり皮をむいてから食べる必要があります。
配信: サンキュ!