華やかな技の数々やリングにとどろく叫びやマットを叩く音、臨場感を肌で感じる生観戦はプロレスの醍醐味の一つ。とは言え、会場に実況アナウンサーや解説者はおらず、初心者は目の前の選手を追いかけるだけで一苦労……、ということもあるはず。そんなハードルを下げてくれるスマホサービスを、CyberFightが提供するプロレス動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」が発表した。正式スタートに先駆けて行われた配信テストを体験したプロレス初心者の記者が、ポイントを紹介する。
■プロの実況・解説を生観戦で楽しめるスマホサービス
WRESTLE UNIVERSEはプロレスリング・ノアやDDTをはじめとする、多種多様なプロレス団体のコンテンツを動画配信する月額配信サービス。その中の新機能として、スマートフォンを通して会場で実況解説の音声をリアルタイムで聴くことができる「会場実況生配信サービス」が、12月28日(土)に国国技館にて行われる「Ultimate Party 2024」からはじまる。試合観戦中にスマホで実況を聴けるサービスはプロレス業界初の試みだという。
12月19日、東京・後楽園ホールで開催されたプロレス興行「STAR NAVIGATION 2024 ~TRIPLE SUMMIT~」にて、同サービスの試験配信が行われた。これまで一度もプロレスの生観戦をしたことのない筆者が、本サービスを使って初めての現地観戦に赴いた。
そもそも今回初めて知ったのだが、プロレスの会場では、リング上のマイクパフォーマンスや幕間の連絡を除いて、場内放送は行われない。当日配布されるフライヤーに主要選手のプロフィールは記載されているものの、複数の選手が出場する興行の中ではレスラーの顔も名前も分からない、という状況に初心者は陥ってしまいそうだ。
それをフォローしてくれるのが、今回登場した会場実況の生配信。プロの実況アナウンサー・解説者が入場の様子からリング上の展開まで細かく実況してくれるので、はじめてでもポイントを掴んで観戦ができるというものだ。
使用する際にアプリのインストールは必要なく、スマートフォンでQRコードを読む込むと当該試合の配信ページにアクセスできる。あとは自分のイヤホンをつけて、スマホで再生すればそれでOKだ。また、会場で観戦する来場者なら誰でも無料で利用可能なので、気軽に試しやすいのもポイント。
会場の音も一緒に聞くために実況音声は片耳だけで聴取してみたが、問題なく聞き取ることができた。ド派手な技の名前を聞くだけで「これがあの有名なジャーマンスープレックスか!」と親近感が湧く。さらに選手の経歴やファイトスタイル、選手同士のリング上での因縁など、プロレスになくてはならないストーリー性も押さえられるのもうれしい。初めてでも、まるでいっぱしのプロレスファンのように楽しめるサービスだと感じた。
■12月28日・両国国技館「Ultimate Party 2024」から正式スタート
同サービスが正式スタートするDDT両国国技館「Ultimate Party 2024」は現王者クリス・ブルックスの初防衛戦となる、挑戦者・佐々木大輔とのKO-D無差別級選手権試合をはじめ、青木真也&中村圭吾 VS 拳王&大和田侑のスペシャルタッグマッチ、グレート-O-カーン VS 男色ディーノのスペシャルシングルマッチなど、DDTプロレスの2024年を締めくくる年末ビッグマッチ。誰もが主役級の豪華メンバーが揃うだけに、多くの情報を耳から得られる生実況サービスのデビュー戦にもぴったりと言えるだろう。
また、今後の会場実況対応を行う大会も随時発表していくとのこと。スマホ片手にプロレス生観戦をはじめてみてはいかがだろうか。
配信: Walkerplus
関連記事: