「紅白ネーム」とは、名前に「紅」と「白」の色を含む名前を指します。これらの色は日本の文化においてお祝い事に用いられる色であり、特に幸運や清潔を象徴するとされています。
今回は、2022・2023年の12月に生まれた女の子7,715名の名前から、実際に名付けられていた縁起の良い「紅白ネーム」を紹介します。
「紅」を用いた名前
「紅」は、濃い赤色のこと。紅色は古くから魔除けの色として神社仏閣や宮殿などに用いられてきました。血液や太陽の色であることから生命力や情熱、華やかさを感じます。
紅葉(主なよみ:くれは・いろは)
赤く色づいた美しい紅葉を連想させる「紅葉」。「紅」は縁起の良い色で、つややかな女性を連想させます。
最近、女の子の名前に古風で日本的な響きの「レトロネーム」が注目されています。特に、名前の最後に「葉」を使う「葉止めネーム」が人気です。
紅麗亜(主なよみ:くれあ)
「麗」は美しい、華やかという意味の漢字です。エキゾチックな雰囲気でありながらも明るく朗らかな音である「亜」を用いることで、美しく情熱的で、周囲を明るく照らすような存在になってほしいという親御さんの願いが感じられます。
紅子(主なよみ:こうこ)
小さい子・優れた人という意味を持つ「子」。女の子の名付けに使われる「子止めネーム」は、近年古風で女の子らしい名前として再び注目されています。「レトロでかわいい」、「逆に新しさを感じる」という方もいるようで、周囲と被りにくい名前でもあります。情熱的で華やかな人生を送ってほしいという親御さんの願いが感じられます。
梨紅(主なよみ:りく)
その字の通り、果物の梨を意味する「梨」。白い可憐な花を咲かせたあと、みずみずしくて甘い実をつける梨のイメージから、女の子の名付けに人気の漢字です。2023年の年間漢字ランキングでは45位、2024年は43位にランクインしました。
また、「りく」というよみは男の子の2023年・2024年の年間よみランキングで3位にランクインしていることから、男女両方の名付けに用いられるジェンダーレスな響きの名前です。彩り豊かで、実りある人生を送ってほしいという親の願いが感じられます。
「白」を用いた名前
「白」は、色の白を意味する漢字です。純粋さや清潔感、清らかさを象徴する色で、落ち着いた雰囲気を感じられます。主に名前の止め字に使われることが多いようです。
茉白(主なよみ:ましろ)
「茉」はジャスミンの花を意味する「茉莉花」にも用いられている漢字で、ジャスミンは香りが良く白い小さな花を咲かせることでも知られています。そのよみからも、真っ白なイメージを受け、ジャスミンの花のように可憐で魅力的な子という印象があります。
「茉」は近年女の子の名付けで注目されている漢字で、2023年・2024年と2年連続年間漢字ランキングで15位にランクインしており、安定した人気があります。
彩白(主なよみ:いろは)
彩りや色めくさまを表す「彩」は、多彩な魅力を持った美しい女の子に育つように願いを込めて名付けに用いられることも。
「いろは」というよみは「いろはにほへと」から始まる「いろは歌」を連想させることから、古風で趣のある印象を受けます。
恋白(主なよみ:こはく)
心がひかれることを意味する「恋」。字形や音から、かわいらしさが感じられる漢字で、素直で一途な性格を持つ女性に成長してほしいという願いを込めて名付けられることも。
周りの人々から愛される人になってほしいという願いが感じられます。
瑚白(主なよみ:こはく)
「瑚」は、珊瑚の赤色の宝石を意味する漢字。装飾品の材料となる珊瑚のように、美しく希少な物という印象を受けます。
純粋さや清潔さを表す「白」と組み合わせることで、「美しく清らかな宝石」という意味を持ち、清らかで透明感のある印象を与えます。
◆「紅白ネーム」は、その鮮やかな色合いと縁起のよさから、親から子への願いや祝福を込めて名付けられます。これから女の子の名付けを考えられる方、参考になさってくださいね。
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2022年12月1日(木)~12月25日(日)、2023年12月1日(金)〜2023年12月25日(月)
回答件数:女の子:7,715件
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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