近年、日本では“健康に長生きすること”への注目度が高まり、食事や睡眠、健康グッズなど、さまざまな面から健康へのアプローチができるようになりつつある。
そんななか、一般社団法人 国際栄養食品協会(AIFN)は、日本アムウェイ合同会社特別協賛のもと、「サイエンス・セミナー・シリーズ 健康寿命を探求する」を2024年12月5日に開催した。
■健康寿命と平均寿命に大きな差が!
冒頭で、本イベントを主催した一般社団法人 国際栄養食品協会(AIFN)の天ヶ瀬晴信理事長は、「最新の臨床研究に基づいた有用な科学情報を皆さんにお伝えしたいと思い、このシリーズを企画しました」と、セミナー開催への想いを語った。
日本人の健康寿命と平均寿命には10年ほどの開きがあり、その大きな要因と考えられているのが、慢性疾患や生活習慣に関連した健康問題だそう。今回のセミナーシリーズで“健康寿命”がフォーカスされているのには、そういった背景があるようだ。
第1回となる今回は、オラン・クォン博士(梨花女子大学 栄養科学 食品学部 教授 アムウェイ サイエンス アドバイザリーメンバー)と、アミット・チャンドラ博士(アムウェイイノベーション&サイエンス部門フェローサイエンティスト)が登壇し、“ファイトケミカルス-植物がもたらす可能性”をテーマにしたトークセッションが行われた。
テーマである“ファイトケミカルス”の重要性について、クォン博士は「野菜や果物といった抗酸化物質が豊富なものを食べたり、定期的に運動をしたり、十分な睡眠をとったりすることで、慢性疾患を予防することが期待できます。植物が自身を守るために作り出す『ファイトケミカルス』と呼ばれる防衛物質は、強力な抗酸化作用を持っており、現代の栄養学においても注目されている物質です」と語った。
一方で、現代の多忙なライフスタイルとファストフードへの依存により、世界中の人々が野菜や果物を食生活に取り入れる機会が大きく減少していることに触れ、チャンドラ博士は「種から栄養補助食品にいたるすべての工程で、植物成分の『P』(Purity:純度)、 『S』(Safety:安全性)、『E』(Efficacy:効果)の品質管理が重要だ」と説明した。
最後に、天ヶ瀬理事長より「健康意識が高まると、食べているものや生活習慣などにも意識が向いていくことが、アメリカの研究結果にも出ています。科学的論文やエビデンスに基づいた情報をもとに、今後も引き続きセミナーを開催していきたいです」と閉会の言葉が述べられ、イベントが締め括られた。
配信: Walkerplus
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