医大生「無罪判決」の反対署名に10万超、一部の内容変更に「ガイドライン違反」の声も…サイトの見解は

医大生「無罪判決」の反対署名に10万超、一部の内容変更に「ガイドライン違反」の声も…サイトの見解は

知人の女子大学生に集団で性的暴行を加えたとして、強制性交罪に問われた滋賀医大生の男性被告人2人(以下被告人A、被告人B)の控訴審で、大阪高裁は12月18日、逆転無罪判決を言い渡した。

SNSでは、この判決に対して批判の声が上がり、12月20日から「大阪高裁の“医大生による性的暴行”逆転無罪に対する反対意思を表明します。」というオンライン署名がスタートした。

このオンライン署名には、多くの著名人らも賛同を表明し、4日間で10万筆を超える署名が集まり、注目を集めている。

一方で、オンライン署名の文面や署名の提出先が、「途中で変更されている」として、その信頼性に疑問を呈する声も上がった。

この問題について、署名を掲載したオンライン署名サイト「Change.org」(チェンジ・ドット・オーグ)に聞いた。

●修正は可能だが、「大幅変更」は違反になる可能性

——署名のタイトルや文章、また宛先などは呼びかけ人が好きなタイミングで変更することが可能なのでしょうか。

弊社のプラットフォームをご利用の皆様には、コミュニティガイドラインを遵守していただくようお願いしております。コミュニティガイドラインでは署名本文や内容の変更について、以下のように定めております。

「10. 署名本文・内容の主要な変更:オンライン署名が賛同を受け付け始めたら、オンライン署名の「この署名で変えたいこと」とその主な根拠は、オンライン署名の賛同受け付け期間中、その本来の意図に忠実でなければなりません。途中でオンライン署名の本文を編集する際は、オンライン署名の元の意図に沿った形で、要求を説明し、明確化、立証、またはアップデート・改善するためのものであるべきです。オンライン署名の文章および求める内容を大幅に変更したと判断された場合、オンライン署名を削除することがあります。」

署名文を改善のために修正したり、編集することは可能ですが、オンライン署名の開始当初の趣旨と異なる大幅な変更があった場合はコミュニティガイドライン違反となる可能性があります。なお、宛先の変更についても内容の変更として、同じコミュニティガイドラインが適用されます。

なお、ガイドラインに違反するコンテンツは、発見した人であれば誰でも(Change.orgのユーザーであってもユーザーでなくても)「ポリシー違反」として報告することができます。

●「ご意見は真摯に受け止める」

——いったん署名した後に、宛先が変更された場合、署名を取り下げることは可能でしょうか。

オンライン署名に賛同した後、様々な理由から賛同を取り消したいと思った場合は、いつでも取り消すことが可能です。

——署名活動がスタートした後に、宛先を変更した場合、署名した人からの信頼を失いかねないという指摘があります。こうした声について、どのようにお考えでしょうか。

弊社のプラットフォームの仕様についてのご意見は真摯に受け止め、皆様にとってより使いやすく、より信頼していただける署名サイトになるために生かしたいと思います。

弊社としては、コミュニティガイドラインで定めているように、途中でオンライン署名の本文を編集する際は、オンライン署名の元の意図に沿った形で、要求を説明し、明確化、立証、またはアップデート・改善するためのものであるべきだと考えております。もし変更などがある場合は「お知らせ投稿」機能を活用して経緯やその理由などを説明することを推奨しております。

現状では、オンライン署名に賛同した後に、署名文や内容(宛先も内容に含まれます)が変更されたなどの理由でそのオンライン署名を支持できなくなった場合は、賛同を取り消す、という形でご対応いただくようお願いしております。

繰り返しになりますが、オンライン署名開始当初の趣旨と異なる大幅な変更があり、コミュニティガイドラインに反していると思われる署名があった場合、その署名サイトから「ポリシー違反報告」を行うことができます。ポリシー違反報告が寄せられた場合、弊社の専門のチームが審査を行います。

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「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。
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