緩やかなホラー感とゾワッとした読後感で人気の、原作・梨(@pear0001sub)さん、漫画・景山五月(@unyamho)さんがダッグを組んだ「コワい話は≠くだけで。」を紹介する。ドバドバ血をみせるシーンや恐怖で気が狂うようなシーンはなく、淡々と語られる実話風モキュメンタリー漫画がリアルで怖いと人気を集めている。
■絶妙な「実録っぽさ」が良い!モキュメンタリー漫画を描くうえでのこだわりとは
読者から「軽い気持ちで読んだら、怖かった」「眠れなくなった」などの声が届いた本作。ホラー作家である梨さんを原作とし、景山五月さんが漫画を担当したこのシリーズ作品は、実話風のモキュメンタリー漫画である。
「実録漫画は描いたことがないです…」と話す景山さんだが、今作の絶妙な「『実録っぽさ』を出すために、エッセイ漫画の作家さんが描いた作品は読んで参考にしています」とちょっとした裏話を話してくれた。ホラー漫画ということもあり「テンポ感やコマの構成など、演出にはかなり気を配っています。あとは怖いシーンの絵も、読者の皆さんにちゃんと嫌な気持ちになってもらいたいなと思って描いています」と作品に込められたこだわりも教えてくれた。
家出癖のある友人が位置情報で空き地を示す場所に「泊まる」と言い出し、テレビ電話で無事を確認しながらストーリーが展開していくという現代的な怪談「閑静」や、霊的な力がある兄妹を描いた創作漫画「早く帰ってきて」など多くの魅力的な漫画を描いている景山さん。作品のなかには謎めいている部分が多く残されたままのものがあるようで、読者からは続編を期待する声もあるのだそう。
景山さんは最後に「これからも漫画をいろいろ描きたいと思っていますので、楽しんでいただければ幸いです」とさらなる次回作や続編へ向けての意欲溢れるメッセージを残してくれた。
絶妙な「実話っぽさ」が癖になるホラーモキュメンタリー漫画は、淡々としたリアルホラーにゾクッとしたい人におすすめだ。
取材協力:景山五月(@unyamho)
配信: Walkerplus
関連記事: