滋賀医大生・性暴力事件、検察がおこなった「上告」とは? 最高裁で覆るのは「年間数件」…三審制を解説

滋賀医大生・性暴力事件、検察がおこなった「上告」とは? 最高裁で覆るのは「年間数件」…三審制を解説

●今回の上告についてのまとめ

以上みてきたように、上告審で憲法違反や判例違反が認められることはほぼありません。 上告の際に憲法違反や判例違反の主張も一応しておくのだとは思いますが、実質的には、職権破棄を求める主張が今後の中心になるのだと思われます。

ただし、職権破棄がなされることも非常に少ないことも、先に書いたとおりです。 現時点では、具体的にどのような理由で上告されるのかは誰にも分かりませんが、検察官がどのような主張をしていくのか、注目していきたいと思います。

関連記事:

配信元

弁護士ドットコム
弁護士ドットコム
「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。
「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。