ウォーカープラスおすすめ「年末にじっくり読みたい、今年話題になったゾッ!とする漫画」を紹介。
不思議な体験をするというKさんの体験談。話を聞いてみると、出かけたはずの母が庭に立っていたり、鍵のついていないドアを開けようとしているという。母の奇行を見てしまったKさんは「あれは本当に母なのか?」と言う。pixivに投稿された佐藤さんの創作漫画「Kさんの不思議な話」を紹介しよう。
■2階のドアをガチャガチャ回す母親⁉「部屋のドアに鍵はついてないんです」
本作は、北陸に住むKさんの話。今まで体験してきた不思議な話を3部作で描く。第3話では、徐々にKさんの話に引き込まれていくところがポイント。天真爛漫な母親がなぜか静かに2階に上がり、Kさんの部屋のドアノブをガチャガチャ回して「カヨちゃーん」と、名前を呼ぶ。「ドアに鍵なんてついてないのに」おかしいと思い、Kさんは2階へ行う。そこで見た母は…?
もともと佐藤さんがホラー漫画を描こうと思った経緯を聞くと、「自分の中で『こういうホラーが観たい(読みたい)」という感覚があるんです」という。しかし、「読みたい、イメージする作品をあまり見かけないため、自分で描けたらいいなと思いました」それが漫画を描き始めるきっかけとなった。
買い物から帰ってきた母親。2階にいる母親など、日常のなかのよくある風景から徐々に心理的な怖さにつながっていく。ちなみに佐藤さんが好きなホラーを聞くと「有名どころの映画ですと、初期の『リング』や『呪怨』が好きです」という。
母親は一体何をしているのか、そもそも母親なのかすらわからなくなっていく第2話、3話はゾクゾクする。佐藤さんは執筆するうえでも「あとで自分が読んでもゾクゾクするような表現ができたらな、漫画の中でそれが表現できてたらいいなと思います」と、こだわりを語った。
読者からも「ゾッとして鳥肌が立ったのは久しぶり。本当に怖い」「不気味で不可解でとてもよかった」など声が届く。読んでいる者も混乱してしまうラストが見ものだ。
取材協力:佐藤
配信: Walkerplus
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