汐見沙夜(さや)と、朝海(あみ)と裕太の3人は幼馴染だった。小学校からずっと一緒の3人。その朝海と裕太の幸せな結婚式の会場で、沙夜はひとり泣いていた。「泣くぐらいなら来なきゃいいのに」。中学時代から沙夜のことをずっと見てきた桑田は、そう声をかけた。「裕太のこと、好きだったろ?」と。
沙夜のことをずっと見てきた桑田は、嫌でも気づいていたのだ。沙夜が裕太のことを目で追っていることに。「俺にしとけばいいのに」と言えたら…という後悔を払拭するために、今回は意を決して沙夜に声をかけたのだが、桑田は大きな勘違いをしていたのだった。「裕太のこと、好きだったろ?」と言われ、沙夜はドン引き…。「どういうこと?」「裕太のことなんて見てた覚えないんだけど」。一体どういうことなのか?
本作を描いたのは、「月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)」で商業誌デビューした雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)さん。2021年からスタートした連載作品「最果てのともだち」は好評を博し全3巻(完結)が発行された。雪宮さんに本作について聞いてみた。
――本作で、桑田くんのキャラはいい味出していますね?
そうですね。桑田くんは超奥手男子で、好きな子を遠くから見ているだけでアクションを起こせず…でも一途なのでずっと沙夜のことを見守りながらも、どうにもならない現状にやきもきしている。 そういう臆病な性格が沙夜と一緒で、似たもの同士の2人だからこそ最後に通じ合うものがあったのかなとも思いますね。
――この先、桑田くんの想いは沙夜に届くのでしょうか?
この漫画を描く前に、沙夜を主人公に「海辺の天使たち」という別の漫画を描いておりまして、その漫画の中に実は“未来の桑田くん”が出てきています! そこでは沙夜と桑田くんの未来、そして朝海と裕太の未来も描いています。「海辺の天使たち」も無料で読めるように公開しておりますので、 彼らの未来が気になる方にはセットで読むと感慨深い気持ちになると思います。ぜひ読んでいただけるとうれしいです!
――新作のご予定は?
はい。現段階ではどうなるかハッキリと確定していないのですが、新連載の準備をしております。
雪宮さんへのインタビューでもあった通り、本作の続編に位置づけられる「海辺の天使たち」という作品がある。単体でも楽しめる作品だが、本作を読んだあとに読むとさらに深みが増すのでおすすめだ!
取材協力:雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)
配信: Walkerplus
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