桑メリヤス株式会社が運営するネットショップ「うちのこ」は、愛犬家のためのオリジナル刺しゅうを2022年4月から提供してきた。事業開始当初はチワワやトイプードルなど、特に人気の高い25犬種の刺しゅうからスタート。その後は市場調査やユーザーからのリクエストをもとに、取り扱い犬種を拡充している。
2024年11月にエアデール・テリア、イングリッシュ・セター、バセンジーなどの犬種の取り扱いを開始したことで、刺しゅう可能な犬種がついに100犬種を突破した。
愛犬の姿に合わせた刺しゅうを始めたきっかけなどを、担当者に聞いた。
ーーオリジナル刺しゅうについて、イチオシ、目玉となるものは?
100犬種以上の中から、毛色、デザイン(顔または全身)を選び、名入れをすることでオンリーワンの商品を作ることができます。飼い主の方ご自身用はもちろんのこと、犬を飼われている方へのプレゼントとしてもご利用いただけます。
刺しゅうデータを作るにあたり、イラスト化された図案を元に縫い方向による犬の毛並みの表現や、縫い順による顔の立体感の表現にこだわり、何度も試作を繰り返しながら作成しています。
ーーオリジナル刺しゅうに関して、アイデアはどのようにして生まれたか?
弊社は靴下の企画・卸業を営んでおります。2020年のコロナ渦による卸業の落ち込みから、2021年に国の補助金制度「コロナ渦における事業再構築補助金」を利用して職業用刺しゅうミシンを導入し、ネットショップによるBtoC事業として自社ブランド「うちのこ」を立ち上げました。
刺しゅうミシンを使って、何を刺しゅうするか社内にて検討していた際、コロナ渦をきっかけにペット需要が増えていたこと、また市場にはペット用アイテムは多いが飼い主向けのアイテムが少ないことに着目しました。そこで、本業の靴下やタオルハンカチ、トートバッグなど日常的に使うアイテムに名入れ付きのペット刺しゅうの提供を決定。
社内で検討していたメンバー全員が偶然にも犬を飼っていたこともあり、まずはわんこからスタートしました。今後の方向性としては、猫や小鳥など「うちのこ」の仲間を増やしていければと考えています。
■「うちのこ」ブランドの特徴
愛犬とともに暮らすスタッフから「わんこのためのグッズは多数あっても、飼い主のためのグッズが少ない」という声が上がったことをきっかけに「うちのこ」ブランドが誕生。わんこを愛する飼い主がいつでも「うちのこ」と一緒にいられるよう、世界でひとつだけのグッズを作ってくれる。
犬種ごとの顔の輪郭、体全体のシルエットを活かした図案をイラストレーターが作成。犬種の特徴を表現できるよう検討を重ね、顔と体の図案を仕上げていく。注文の際には犬種だけでなく、一頭ごとに異なる色や柄にできるだけ近いものを選んでオーダーすることが可能だ。
■今後の方針
一般社団法人ジャパンケネルクラブに登録されている208犬種(2024年10月現在)の刺しゅうの対応を予定。また、ミックス犬の刺しゅうを希望するユーザーも増えているため、要望に合わせた犬種の刺しゅうにも随時対応していく。
配信: Walkerplus
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