七草粥を食べる意味
七草粥には、邪気を祓ったり、無病息災や五穀豊穣を祈ったりと、さまざまな意味が込められています。現代では、家族みんなの健康を祈って食べるのが一般的です。
また、正月におせち料理や雑煮などを食べて疲れた胃腸を休めるといった目的もあります。淡泊でやさしい味付けの七草粥は、食べすぎ・飲みすぎで弱った胃腸にぴったりでしょう。
現代の日本では一年中新鮮な野菜が手に入りますが、かつての日本では冬に不足しがちなビタミンを補うためにも、七草粥を食べることが重要でした。「昔の人も、野菜を食べないと元気になれないって知ってたんだね」などと子どもに話してあげるといいですね。
人日(じんじつ)の節句と五節句
七草粥を食べる1月7日は、「人日(じんじつ)の節句」と呼ばれる日で、五節句のひとつです。
五節句とは、中国から伝わった暦が日本の風習と交じり合い、季節の区切りに神祭を執り行う日のことです。1月7日と合わせて、3月3日の「上巳(じょうし)」5月5日の「端午(たんご)」7月7日の「七夕(しちせき)」9月9日の「重陽(ちょうよう)」で五節句です。ひなまつり、子どもの日、七夕は、子どもたちにも人気の行事ですね。また、子どもが生まれて初めて迎える節句を「初節句」といいます。
配信: マイナビ子育て