【埼玉県】さいたま市「大宮盆栽村」を舞台にオーディオビジュアル作品“Sleeping Memory”展示

レオニード・ズヴォリンスキー、《Sleeping Memory》(2024)

アーツカウンシルさいたまは、「盆栽」をテーマにしたオーディオビジュアル作品を展示する、さいたま文化発信プロジェクト「空想するさいたま」“Sleeping Memory”を2月8日(土)~16日(日)の期間、「盆栽四季の家」にて開催する。

盆栽のふるさととして知られる「大宮盆栽村」

JR宇都宮線土呂駅や東武アーバンパークライン(野田線)大宮公園駅から歩いて行ける場所に「大宮盆栽村」という地域がある。1923年の関東大震災で大きな被害を受けた盆栽業者が、壊滅した東京から離れ、盆栽育成に適した土壌を求めてこの地へ移住した。

1925年には彼らの自治共同体として大宮盆栽村が生まれ、最盛期の1935年頃には約30の盆栽園があった。今年開村100周年を迎える大宮盆栽村は、いまも名品盆栽の聖地として知られ、日本だけでなく世界から多くの愛好家が訪れている。

「盆栽四季の家」は、18世紀初めに建てられた武蔵一宮氷川神社宮司・東角井光臣家の居宅の一部を移築模写復元し、1984年(昭和59年)12月20日に開設。「盆栽のふるさと」として、国内はもとより海外にも多く知られた盆栽村の一角に、自由につどい、くつろげる“心の憩いの場”として建設された。

市の文化資源をテーマにデジタル作品を制作

さいたま市文化振興事業団の「アーツカウンシルさいたま」は、さいたま市の文化資源をテーマにデジタル作品を制作し、さいたま市の魅力を市内外に発信する「空想するさいたま」を実施している。

「空想するさいたま」は、若手のクリエイターやキュレーターを対象に、さいたま市の文化資源である「盆栽・漫画・人形・鉄道」から着想したデジタル作品プラン・キュレーションプランの公募を行い、入選したプランについて、アーツカウンシルさいたまが伴走支援しながら1年をかけて作品を制作するプロジェクト。実現した作品は、市内外に発信することで、さいたま市の新たな魅力を開拓している。

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