日比野克彦氏について
日比野克彦氏は、東京藝術大学在学中の1980年代初頭にアート活動を開始。社会メディアとアート活動を融合する表現領域や、身近な素材である「段ボール」を用いた作品が注目を集めた。
その後は、シドニー・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレにも参加するなど、国内外で個展・グループ展、舞台美術の制作など幅広く活動。近年では、地域の特性を生かしたワークショップ、アートプロジェクトを継続的に開催し、一般参加者と共に新たな表現を追求していている。
現在、岐阜県美術館、熊本市現代美術館の館長に就いている日比野氏。母校である東京藝術大学では、1995年から教育研究活動を行い、2022年から学長を務め、学内に芸術未来研究場を立ち上げた。そして、現代におけるアートのさらなる可能性を追求し、企業・自治体との連携なども積極的に行い、「アートは生きる力」を研究、実践し続けている。
なお、2025年夏に水戸芸術館現代美術センターで個展を開催予定だ。
日比野克彦氏出展の背景
ストリートアートは、かつてタグと呼ばれるグラフィティ(落書き)から始まり、破壊行為とみなされていたが、現在では許可を得て都市に制作される作品が増え、景観創造にも貢献している。
また、公共空間での作品制作を通じて、不特定多数にメッセージを発信できるため、世界においては、文化や地域、社会に大きな影響を与える存在へと成長しつつあるそう。
ストリートアートの進化と革命展 実行委員会は、アートを通じて地域とつながりながら、彩り豊かな社会を生みだす日比野氏の活動は、日本におけるストリートアートの未来の可能性の一つとも言えるとしている。
この展覧会への日比野氏の出展は、来場者にストリートアートの新たな可能性を感じてもらいたい、という実行委員会の想いに日比野氏が賛同して実現するものだ。
配信: STRAIGHT PRESS