前回の話
婚約の報告にと久しぶりに実家に帰ったカオリさん、お母さんと義姉みずほさんとの確執に気づいて話をするも、どうして良いのかわからず実家を離れることに。地元に住むいとこのよっちゃんに相談し、お母さんの過去について知ったカオリさんは、「おばあちゃんは厳しい人だと思っていたけどお母さんのことをいじめていたなんて全然気づかなかった・・」と思いました。そして、お母さんとみずほさんとのことについて、「きっと人間ってすごく複雑なんだよ・・私も話してみたけどうまくいかなくて・・」と言うよっちゃんの言葉を聞いて、「自分の家のことなのに何にも知らなかった」と自分自身を情けなく感じたのでした。
実母が嫁いびり義母になっていた[20]自慢の家族だったのに
「私、自分の家のことなのに全然知らなかった・・」そう言って落ち込むカオリさんに、「みずほは、カオリに知られたくなかったんだと思うよ。カオリが家族を大切に思ってることは、高校の頃から知ってたし・・」そう話すよっちゃん。
「カオリはおばちゃんのこと『自慢のお母さん』って話してたから・・」
よっちゃんの言葉を聞いて、「うん、そう・・私が知ってるお母さんは優しかった。先輩を初めて家に連れてきた時も、『素敵な先輩ね』って言ってたんだよ?」カオリさんは言いました。
そして昔を思い出し、「あの時は楽しく過ごしてたはずなのに・・」と思うのでした。
「よっちゃん・・私、ほんと何もわかってなかったんだね・・」カオリさんが力なくそう言うと、「仕方ないよ」とよっちゃんが言いました。
「まだ高校生だったんだし・・大人が隠そうとしてたわけだしね」よっちゃんの言葉を聞きながら、「先輩とお兄ちゃんが結婚するってわかったとき、本当に嬉しかった・・自慢の家族だと思ってたのに」カオリさんは頭の中でそう思っていたのでした。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi
配信: ママ広場