風間俊介が脚本家・足立紳がモデルのダメ夫を演じる / (C)「それでも俺は、妻としたい」製作委員会
風間俊介とMEGUMIがW主演する真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」(毎週土曜夜0:55-1:25ほか、テレビ大阪・BSテレ東／Leminoにて先行配信)の第1話が1月11日に放送。セックスレス夫婦の切実で、でもちょっと笑ってしまう物語がスタートした。(以下、ネタバレを含みます)
■笑って泣ける…夫婦の痛快エンターテイメントドラマ
同ドラマは、2023年後期放送の連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)の脚本などを手掛けた足立紳の同名小説が原作。売れない脚本家の夫と、そんなダメ夫を罵倒する妻の夫婦“性”活を描くエンターテインメントドラマで、脚本・監督を足立自らが務める。
収入なしのダメ夫・柳田豪太を風間、ヒモ同然の夫と息子との生活を支えながら、夫からの誘いは拒絶する恐妻・柳田チカをMEGUMIが演じる。
■妻に断られ続けるダメ夫・豪太
40歳を過ぎても売れない脚本家の豪太は、浮気したり風俗に行ったりする金はないが、性欲はある。お笑いコンビ・どぶろっくにハマっている不登校気味な小学生の息子・太郎(嶋田鉄太)の面倒を見ながら、働きに出て家計を支えている妻のチカにどのようにお願いするか悩む日々だ。
入浴時間を満喫中のチカに「今日って…」と切り出すも、「しない」と一刀両断されてしまう豪太。それでも「今日だけ」と食い下がったが、「何が今日だけよ。ずうずうしい。先月もしたでしょうが」と強い口調で言われて引き下がるしかなかった。豪太は性欲を鎮めるため、スマホでセクシー動画を見るのだった。
「それでも俺は、妻としたい」第1話より / (C)「それでも俺は、妻としたい」製作委員会[/EXCLUDE]
■新しい仕事が入った豪太がにんまりするも…
そんなある日、再現ドラマの仕事が舞い込む。「これをエサに今晩はセックスできるかもしれない」とにんまりする豪太。
その日の夕食は気合が入って、仕事のお祝いと称してアクアパッツァを作ってチカの帰りを待った。チカは、その仕事が以前もやったことがあるギャランティーがいいものだと一瞬喜ぶが、その仕事を自分が仕上げたことを思い出して機嫌が悪くなる。
そんなチカがどんなに冷たい言葉を放っても、ついニヤニヤしてしまう豪太。すると「えっ、つうか、ないからね。仕事決まったからって、なんか気持ち悪いこと狙っているふうだけど」とチカ。「それはなんというか、流れっつぅか…」と豪太が言うと、チカは間髪を入れず「流れとかねぇから！」と怒られてしまった。
それでも懲りない豪太は、入浴中のチカに「今日本当にダメ？マッサージも付けるからさ」と願うも、「ダメ、あんたマッサージ下手だし」とまたもバッサリ切り捨てられた。
豪太の希望が通らないことは悲しくて切ないけれど、その執念にちょっとだけ笑ってしまう。おそらくチカにも理由があるはずで、これから明かされていくのだろう。
それにしても風間とMEGUMIの相性が抜群だ。風間というと、いい人な役も狂気的な役も見事にこなすが、本作での仕事より性欲というような、情けなくてダメっぷりがいい塩梅。また、MEGUMIは子供は愛しつつもダメ夫を邪険にする恐妻の雰囲気がよく出ている。せりふの間合いもぴったりな2人の丁々発止のやり取りが、さらにエスカレートしていくのかと思うと楽しみになる。
◆文＝ザテレビジョンドラマ部
配信： WEBザテレビジョン
