ある日、1通の誤爆LINEからはじまった…専業主婦vs独身女性の戦いに「すごくリアル」「皆読んで欲しい」の声【作者インタビュー】

ある日、1通の誤爆LINEからはじまった…専業主婦vs独身女性の戦いに「すごくリアル」「皆読んで欲しい」の声【作者インタビュー】


『あなたよりちょっとマシな私でいたい。』が話題! / ©とあるアラ子/晋遊舎
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、とあるアラ子さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「あなたよりちょっとマシな私でいたい。」だ。1月6日時点で3800以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今作は、雑誌「LDK」(晋遊舎)で掲載された連載漫画。電子書籍化もされている。
今回は作者のとあるアラ子さんに制作の背景を伺った。

■専業主婦vs独身女性のリアルな戦い…?


『あなたよりちょっとマシな私でいたい。』(1/27) / ©とあるアラ子/晋遊舎

石田川フユミは、結婚願望がない34歳の独身女子。「いかに1人暮らしを楽しむか」に重きをおいている。そんなフユミの高校時代からの友人、坂ノ本ナツミは子育てをする専業主婦。

ある日、ナツミは園ママの愚痴をフユミに聞いてもらった。しかし、ナツミの愚痴に疲れたフユミは帰宅して1人飲み直した後に独身仲間へフユミの愚痴LINEを送って眠った。それが事件のはじまりだったのだ…。

朝起きたフユミは、ナツミへの愚痴LINEをナツミ本人に送っていることに気が付く。「やっちまった…」とナツミからの反応に震えていたフユミだったが、次の日ナツミからは「ライン誤爆した?w」「たしかに私の愚痴ばっかり聞かせてごめん」と普通の反応で返信がきた。ホッとしたのと同時にナツミに対しての丁度いいお灸になったかな~と感じていたフユミ。

しかし、ナツミはもちろん大人な対応をしただけで、内心はフユミに腹を立てていた。「今は怒っていないフリしてるけど、近いうちに絶対やり返してやるから!」とフユミに対し、闘志を燃やすナツミ。

今作は、そんな2人が繰り広げる物語だ。

実際に漫画を読んだ人達からは「リアルなんだけど作者の目線がすごく優しいんだよなぁ」「すごく良い漫画でした」「すごくリアル」「皆読んで欲しい」と、いった声があがっている。

今回は、作者のとあるアラ子さんに『あなたよりちょっとマシな私でいたい。』の制作について話を伺った。

■作者・とあるアラ子さんの創作背景とこだわり


『あなたよりちょっとマシな私でいたい。』(9/27) / ©とあるアラ子/晋遊舎
――「あなたよりちょっとマシな私でいたい。」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

編集さんとの打ち合わせ中に「最近、子持ちの友人と話が合わなくなってきた」と愚痴ったところ、「じゃあそれを描きましょう!」と。今、わたしは子育て真っ最中なのですが、この漫画の連載当初は、まだ子供を持つという決断もしていない頃だったんです。時間とお金に余裕がある毎日の中で、子持ちの友人らの「子育て話」に若干うんざりしていたのですよね。なんて生産性のない話なんだろうって…。

――「あなたよりちょっとマシな私でいたい。」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?

本作は「結婚しても、してなくても、どっちも苦労があるよね」という事を描いた漫画です。なので、フユミとナツミ、どちらにも比重が傾かず、同じくらいスポットを当てて描くように気をつけました。ただ、独身の読者さんから「フユミが主人公だと思ってました」という感想を頂いたり、子持ちの主婦の方からは「ナツミが主人公だと思ってました」という感想を頂いたことがあって…。読む人の立場や性格などで読み方が変わるのは仕方ないし、それはそれで面白いなと思いました。

――今作で特にお気に入りのシーンやセリフがあればお教えください。

フユミがナツミの正社員登用の話を勝手に断ってしまうシーンは気に入ってます。絶対にやってはいけない事ですが、自分も同じ立場だったらやりかねないな、と思って。そういう意味では、わたし自身の性格を1番キャラクターに投影できたシーンかもしれません。

――作品を描く時に大切にしていることや意識していることはありますか?

作品の中で、「シングル女性」のフユミを一般職の会社員という設定にしています。しかも勤め先は女性だけ制服があるような古い体質の会社なんですよね。専業主婦との対比を描くなら所謂“バリキャリ”の方が描きやすいのですが、それだと共感できない読者さんも出てくる気がして…。この作品に限らずですが、フィクション作品を描く時は、できるだけ多くの読者さんが身近に感じられるようなキャラクター設定を心がけています。

――とあるアラ子さんの今後の展望や目標をお教えください。

現在、「&Sofa」(講談社)で『ブスなんて言わないで』というルッキズムをテーマにした作品を連載しています。この作品を最後まで描き切ることが今の目標です。

――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

これからもいろんなテーマの漫画を描いていきたいと思うので、応援宜しくお願いします。

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