“エアリプ”しても無視されている姉の「莉子」 / (C)篠原知宏
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家の篠原知宏さんが手がけた『3次元オタクの姉と2次元オタクの妹』をご紹介しよう。
同作は、篠原さんがWEBザテレビジョンで連載していた、嫁と姑のオタク活動を描く『嫁姑の推し活』(KADOKAWA)のスピンオフ作品。以前篠原さんのX(旧Twitter)にポストされると、約8000もの「いいね」を集め多くの人から注目を浴びている。そこで作者である篠原さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■「2次元」と「3次元」では会話が成立しない?
『3次元オタクの姉と2次元オタクの妹』(1/12) / (C)篠原知宏
姉は3次元、妹は2次元の推し活に励んでいる「同馬姉妹」。実家に帰省した姉「莉子」は妹「梓」に、推しているボーイズグループ「Nebula」のメンバー「キリ」のことを熱弁するも、梓は聞き流していた。
SNSを眺め始めた梓は、推している大人気アニメーターがNebulaのイラストを描いていることに気づき、莉子に「カッコいい! ホラ拝んで神絵を!」と画像を見せるも、姉の方も「へ~ 似てるね~」と軽く受け流す。さらに、莉子はアニメーターに感謝のリプライを“タメ口”で送り、梓は「や…やめろおぉぉ」「神アニメーターに初手タメ口とか心臓に剛毛生えてんの!?」と絶叫。「3次元界隈」の事情を知らないものの、梓は姉に対して「いつかおねぇが炎上しませんように」と切に願うのだった…。
それぞれの推し活に正義がある姉妹のやり取りに対し、意外にも「2人の気持ちが手に取るように分かる」「軽率にリプを送って何度後悔したことか…」と共感の声が相次いでいた。
■キャラよりも何度も描き直した「描き文字」がお気に入り?
『3次元オタクの姉と2次元オタクの妹』(3/12) / (C)篠原知宏
――『3次元オタクの姉と2次元オタクの妹』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
『嫁姑の推し活』というアイドルを推す嫁姑の漫画を描いていたので、そのスピンオフとして描き始めました。『嫁姑~』の本編では3次元オタクしか描かれてないので、そこに2次元オタクの身内を出して双方の界隈の違いが描けたら面白そうと思ったのがきっかけです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
SNSあるあると姉妹の仲の良さに注目していただけたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
姉のリコが神アニメーターの絵を見て「似てるね~」と言うシーンに、妹のアズサの「かっるぅ…」というセリフの描き文字はキャラより何度も描き直したので気に入ってます(笑)
いろいろな感情の詰まった「かっるぅ…」なので、自分なりに表現できたかなと思います。
――やはり作中で描かれる2次元、3次元の推し活の風景というのは篠原さんの経験にもとづいているものなのでしょうか?
私や私の周りの推し活オタ活を見聞きして参考にしてます。
――今後の展望や目標をお教えください。
読者の方が元気になれる漫画をたくさん描きたいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
読んでいただきありがとうございます!10月31日に『嫁姑の推し活』のコミックが紙、電子共に発売されましたので、ぜひよろしくお願い致します!
他の作品『口紅をつけて出社してくる新入社員が気になる』も近々告知がありますので、作者のSNSをチェックしていただけると嬉しいです。
配信: WEBザテレビジョン
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