ブロッコリーとカリフラワーの栄養素の違いは?
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色はまったく違うけれど、見た目や食感が似ているブロッコリーとカリフラワー。これらの野菜は含まれている栄養素も同じなのでしょうか。どちらの方が栄養価が高い野菜なのでしょうか。気になる疑問について、管理栄養士の桜井このさんに聞いてみました。
カリフラワーは加熱してもビタミンCが壊れにくい
Q.ブロッコリーとカリフラワーの違いについて、教えてください。
桜井さん「どちらもアブラナ科アブラナ属という分類で、キャベツの仲間でもあります。ケールからキャベツに進化を遂げる過程で生まれたのがブロッコリーで、そのブロッコリーから突然変異で生まれたものがカリフラワーなんですね。
ですから、よく似ている部分も多いです。例えば茎の頭部には『花蕾(からい)』という小さなつぼみがたくさん集まった部分がありますが、その形もよく似ていますよね。
ただ、異なる部分もあります。例えばカリフラワーは花蕾が成長しないのですが、ブロッコリーは花蕾が成長すると花が咲くことがあります。また、ブロッコリーは緑黄色野菜に分類されますが、カリフラワーは異なります」
Q.ブロッコリーとカリフラワーを比べた場合、含まれている栄養素に違いはありますか。
桜井さん「緑黄色野菜とそうでない野菜ということで、栄養成分についてもかなり違いが出ていますね。
まずカリフラワーの主な栄養成分は、ビタミンCや葉酸などが挙げられます。含有量だけを見るとブロッコリーの方がビタミンCが豊富に見えますが、実はカリフラワーに含まれるビタミンCはでんぷん質によって守られており、加熱調理しても壊れにくいという大きなメリットがありますよ。
ただ栄養成分の豊富さでいうと、やはり緑黄色野菜ということでブロッコリーの方に軍配が上がります。ベータカロテンやビタミンAはカリフラワーの何十倍もあるといわれていますし、ビタミンEやビタミンKなども豊富です。また、カリウムやタンパク質などもバランスよく含まれていますね」
Q.ブロッコリーとカリフラワーについて、栄養素を効率よく摂取できる食べ方をぜひ教えてください。
桜井さん「カリフラワーは比較的ビタミンCが壊れにくいといっても、やはり長時間火を通し続けるのは避けた方が良いでしょう。電子レンジを使っていただくか、スープや煮物などにしてゆで汁も一緒に食べていただくとより効率的だと思います。
ブロッコリーに関しては、一般的にはゆでて調理することが多いと思うのですが、栄養の摂取という面でいうと少しもったいなく感じてしまいますね。ただ、ブロッコリーには『脂溶性ビタミン』という油と一緒に取ることで吸収率が高まるビタミンも豊富なんですね。そのため、オリーブオイルなどと一緒に炒めて召し上がってもおいしいですよ」
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栄養面でいうとブロッコリーの方が優秀とのことですが、サッパリとした味わいとビタミンCが熱に比較的強いということでカリフラワー独自のメリットもあることが分かりました。どちらもさっとゆでたり、ローストしてみたりしてもおいしいので、ぜひいろいろな食べ方をご家庭で楽しんでみてくださいね。
配信: オトナンサー
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