清野菜名“雪”が指令管制員の職務に向き合う姿に胸が熱くなる<119エマージェンシーコール>

清野菜名“雪”が指令管制員の職務に向き合う姿に胸が熱くなる<119エマージェンシーコール>


雪(清野菜名)ら指令管制員のドラマがスタート / (C)フジテレビ
清野菜名が主演する月9ドラマ「119エマージェンシーコール」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第1話が、1月13日に放送された。消防局の通信指令センターでの指令管制員という仕事。主人公・雪(清野)らの人間ドラマにも期待が高まった。(以下、ネタバレを含みます)

■消防局の指令管制員たちのリアルを描く

同ドラマは、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちの現実(リアル)を描く完全オリジナルストーリー。

清野が演じるのは、銀行を辞めて指令管制員になったばかりの粕原雪。雪と同じ横浜市消防局・司令課3係のメンバーとして、雪の教育係・兼下睦夫を瀬戸康史、雪より年齢は若いがキャリアは先輩の新島紗良を見上愛、救急救命士の資格を持つ与呉心之介を一ノ瀬颯、しゃべりが得意な箕輪健介を前原滉、係長・高千穂一葉を中村ゆり、主任・堂島真一を佐藤浩市が演じる。

■「通話を切ったら、そこで終わり」ににじむ葛藤

高速道路での急病、餅を詰まらせたという通報に救急隊が到着するまでに指令管制員たちが対処方法を告げる一方、ネットで“炎上”しているといういたずらや、救急性のない通報も。高千穂が語った「指令管制員は直接人の命を救えるわけじゃないし、がんばっても感謝されることなんてめったにない。むしろ通報者からの罵詈雑言で心はすり減る」という言葉が突き刺さる。

通報を受け、指示した避難場所が適切だったのか。それが知りたいと思う雪に、兼下は「通報者の状況を正確に、迅速に現場の隊員につなぐこと。通話を切ったら、そこで終わり」と告げた。長く仕事をしてきた高千穂や兼下の言葉が、なんとも悲しい。

兼下には、事件や事故現場に命がけで出向く消防隊員たちの働きを尊重する思いがあった。ただ、そこに指令管制員としてのやるせなさ、葛藤がにじんでいるようにも思えた。

■「想像力のある指令管制員に」と雪

「想像力のある指令管制員になりたい」という雪は、勤務時間外に現場に1人で出向き、通報や自分の指示を振り返った。最善の策はどうだったのか、何ができるのかを“想像”して確認するのだ。

「想像力」というのは、雪がまだ銀行員だったとき、たまたま通りかかった場所で消防関連のイベントが行われており、堂島が指令管制員の仕事について語るときに使っていた言葉だった。雪はそれがきっかけで指令管制員を目指したのだ。

そんな堂島は、職務をこなすうちに「どれだけ想像しても救えない命は絶対にありますよね。だから一つ一つの通報に向き合いすぎないほうがいいんですか? 通報をきったら全部忘れちゃうぐらいのほうが…」という悩みに直面した雪に助言した。

「忘れることと、切り替えることは意味が違うんじゃないかな。たとえ1秒前に何があったとしてもさ、いまこの瞬間、助けを求める声に応えて、命をつなぐ。それが俺たちの仕事だ。想像力はそのために全部使え。それができるなら、救えた命も、救えなかった命も、忘れる必要なんかない」

その後、一度聞いた声や音は忘れないという雪の特技がショッピングモールでの火災事故で1人の少女の命を救った。

新人として懸命に命に向き合う雪の姿が胸を熱くする。雪だけでなく、それぞれが思いを抱えて仕事に挑んでいる。個性豊かなキャラクターの思いが明らかになっていくのも楽しみだ。命をつなぐ最前線の緊迫感と人間ドラマに魅了される始まりとなった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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