命日に現れる亡くなったはずの親友…漫画を描かなくなった主人公の奮闘劇に「チャレンジすることの大切さを学んだ」の声【作者インタビュー】

命日に現れる亡くなったはずの親友…漫画を描かなくなった主人公の奮闘劇に「チャレンジすることの大切さを学んだ」の声【作者インタビュー】


まだ幼かった頃の海と進の様子 / (C)2024 popo
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、X(旧Twitter)に自身の創作漫画を投稿しているポポさんの『漫画が描けなかった40歳男が、亡くなったはずの幼馴染のために漫画を描く話』だ。

同作の正式な題名は『親友が生き返らない』で、親友を事故によって失った主人公「海」が、再び趣味だった漫画の創作に向き合うという物語。そこから『漫画が描けなかった40歳男が、亡くなったはずの幼馴染のために漫画を描く話』に名を変えてXに投稿されると、多くの人から注目を集めている。そこで作者であるポポさんに、同作を手がけたきっかけについて話を伺った。

■学生時代に通っていた喫茶店に現れる「亡くなった親友」


『漫画が描けなかった40歳男が、亡くなったはずの幼馴染のために漫画を描く話』(4/39) / (C)2024 popo
親友の「進」が事故で亡くなってから20年、海は進の命日に彼の墓参りにきていた。帰り道、学生時代に進と通っていた喫茶店が目に入り、海は懐かしく思いながら入店。そして、コーヒーを飲んでいると、目の前の席に制服姿の進が座っていて「おいしいね~」と言いながらコーヒーを嗜んでいる。どうやら進の命日に、この喫茶店でコーヒーを飲むと学生時代の進が姿を現すようだ。

海は、目の前にいる進が事故死するよりも前の学生の姿のため、懸命に「スキー旅行には行くな!」と伝え、あわよくば生き返らせようとたくらんだが、もちろん、進の死はなかったことにならない。

そして、進は海に「なんで ボクに生きててほしいわけ」と尋ね、海は「友達だから だろ」と応える。さらに海は、小学生の頃に進が海の漫画を褒めてくれたことで漫画を描くようになったが、進が他界してからはひとつも描けておらず、「お前が生きてたら 俺は漫画を描きつづけられたんじゃないか!?」と本音をもらした。すると、進は海に「じゃあさ ボクのために描いてよ」と口を開き…。

亡くなった親友のために、海が漫画の創作を再び始める様子に対し、「切ないけど、何か勇気ももらえる話」「チャレンジすることの大切さを学んだ」などの声が寄せられていた。

■喫茶店でコーヒーを飲んでいる時に思いついた話?


『漫画が描けなかった40歳男が、亡くなったはずの幼馴染のために漫画を描く話』(8/39) / (C)2024 popo

――『漫画が描けなかった40歳男が、亡くなったはずの幼馴染のために漫画を描く話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

喫茶店でリフレッシュするのが好きなのですが、喫茶店でのんびりしている時に、喫茶店でのお話が描きたくなったので描きはじめました。

不思議な喫茶店でコーヒーをきっかけに過去の大切な人と話ができるという設定から先に考えました(これを考えている時にコーヒーを飲んでいたので)。

また、漫画家の夢を諦めていた主人公が、漫画が描けるようになってイベント(コミティア)に参加して、その楽しさを知るというお話を一度描いてみたいと思っていました。このような感じでいくつかの描いてみたいという設定を組み合わせて描きました。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

こだわったのは導入部分です。喫茶店で亡くなる前の学生時代の親友と会う、という設定がややこしい話なので、それをどうやってお話の流れがおかしくならないように伝わるように描くか、という点にとても苦労しました。結局、伝わりにくいままかもしれませんが、ひとまず描き切れたので満足しています。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

36ページ目です。主人子の本が1冊売れて、主人公が嬉しさを噛み締めているシーンです。私自身イベントで本を手に取ってもらえた時の嬉しさはとても大きいので、このシーンは特に描きたいシーンでした。

――物語の設定やストーリー構成はどのようにして考えているのでしょうか?

だいたい何かしている時にふと思いついた設定から考えます。私は自分の好きなことを楽しむ大切さとか、生きることや死ぬことについて考えることが多いので、ふと思いついた設定や世界観に、普段から考えていることを上乗せしていく感じで考えています。読切を描いているからかもしれませんが、頭の中にある世界観や裏の設定を全ては描いていません。それが読んでくださった人に想像してもらう形になっているのかもしれません。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

自分が描いた漫画を読んでいただけるのは本当に嬉しいです。ありがとうございます。これからもマイペースで描き続けるので、また作品を読んでいただけるように頑張りたいと思います。

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