菊美人酒造が日本酒ギフトの新市場を開拓!先行販売としてクラファンを開始

菊美人酒造は、主力商品ラインナップを大幅にリニューアルし、その先行販売としてクラウドファンディングを実施する。

菊美人酒造について

1735年に福岡県にて創業した菊美人酒造は、澄んだ味の中に米のうまみを感じるよう、人の手をかけて酒造りをしており、特に伝統的な搾り「雫しぼり」と、

「槽しぼり」を特徴としている。

菊美人の題字は柳川の詩聖・北原白秋が菊美人を飲みながら揮毫したもの。国際的な日本酒のコンテストのインターナショナル・ワイン・チャレンジにて、2023年・2024年にゴールドを受賞した。

消費減退の課題を抱える日本酒業界

2024年12月5日(木)、日本酒を含む「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され、日本酒への注目が高まっている。

しかし、国内に目を向けると、日本酒の消費量は長期的に減少傾向にあるという。その背景には、酒類の選択肢の増加や、ライフスタイルの変化による飲酒機会の減少などが挙げられるようだ。

菊美人酒造では、消費量が減少するなかで、世界文化遺産にも登録された日本酒文化を次世代に繋いでいくために、新たなマーケットの開拓が求められると考えた。

総務省「家計調査(家計収支編)時系列データ(二人以上の世帯)」

酒類の市場は、その消費目的別に「自宅での飲酒」「外出先での飲酒」「贈答」に分類できるが、これまで酒類業会が注力してこなかった市場が「贈答」だという。

菊美人酒造では、酒類メーカーが主戦場を自宅・外出先での飲酒として、贈答目的を劣後させた結果、贈答目的の酒類へのニーズが成熟していないと推察した。

日本酒市場からギフト市場に目を向けると、酒類の存在感は、菓子や加工食品など他のカテゴリーに比べ見落とりしているのが現状のようだ。

同様の家庭調査統計において、食品の贈答の中でも酒類に支払った金額はわずか4%にとどまるという。一方で、日本酒にとって、ギフト市場には大きな拡大余地が広がっていると捉えることができるだろう。

関連記事: