「ダブルスタンダード」の意味
ダブルスタンダードとは、「二重規範」「二重基準」「二律背反」とも言い、対象によって適用する基準を変えること。例えて言うと、“自分と相手が同じことをしたのに、相手を許さずに自分だけ許す“ような考えで、「ダブスタ」と略されることもあるそう。
ダブルスタンダードの具体例
身近なところでも使われているダブルスタンダードを挙げてみると…
・部下のAさんとBさんが同じミスをしたが、Aさんはお気に入りなので叱らず、Bさんだけ叱る
・男子トイレに女性が入ってもいいと思う人が、女子トイレに男性は入ってはいけないと言う
・夫が妻に対して様々な口出しをするが、妻が夫に口出しをしたら怒る夫
・ずっと同じことをしているのに、この前まで許されていたことが、急に相手の気分で許されなくなった
・男性が浮気をするのは仕方がない、けれど女性の浮気は許されない、と言う
など、ダブルスタンダードな考えを押し付けられていたり、または自分の考えがダブルスタンダードだったり…と、思い当たるフシが多い人もいるのでは。意外なことに、私たちの身近にもダブルスタンダードはあふれているようです。
相手や物事に関して不公平感や不満を感じる時。よくよく考えてみると、それはダブルスタンダードだったということも。相手に何かを求めたり、自分の子どもを叱ったりする際には、自分がダブルスタンダードな考えになっていないか、気をつけた方がいいかもしれません。
(文・山本健太郎/考務店)