●涙をぬぐう後ろ姿…専業主婦で子育てして司法試験勉強は「大変だった」
公設第1秘書の男性が職を辞任した際に、第三者への口外禁止が約束されたという。
検察はこれを「口止め」や「隠蔽」と指摘したが、弁護側は広瀬被告人の「不倫問題」に関してのものと反論した。
弁護側は、問題となった行為が私腹を肥やすためのものではないこと、国庫に約455万円を返納しており、国の損害を弁償しているなどとして、執行猶予付きの判決を求めた。
広瀬被告人が涙ぐむ場面もあった。
専業主婦から一念発起して司法試験の勉強に取り組む中で「子育てしながら勉強するのは大変でした」「司法修習中に娘が生まれたことも大変だった」と振り返った。
証言台の背中越しに、何度も両手で涙をぬぐっている姿が見られた。有罪になった場合、弁護士資格が失われることを指摘されて「はい」とうなずいた。
今後のことはわからないとしながらも、弁護士を志した理由でもある「女性と子どもの権利」のために活動する考えも示した。
配信: 弁護士ドットコム