コーヒーの摂取でがんを予防することはできる?Medical DOC監修医がコーヒーの摂取で予防することのできる病気・疾患・発症のリスクを上げやすい食べ物・がん予防のために大切な生活習慣などを解説します。
≫「がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が徹底解説!
監修医師:
伊藤 陽子(医師)
浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。
「がん」とは?
日本における死因の第一位は「がん」です。がんは全体の死因の約1/4を占めており、非常に身近な問題となっています。「がん」とはどのような病気でしょうか?
「がん」は、喫煙や細菌・ウイルスなどの感染症、化学物質、放射線などのさまざまな要因が原因となり、正常な遺伝子が傷つくことで起こります。この遺伝子の傷を変異といいます。遺伝子変異によって無秩序に増殖し続けるようになった細胞の塊が腫瘍です。腫瘍には、良性腫瘍と悪性の「がん」があります。悪性の「がん」は、細胞が無秩序に増えながら周囲に浸潤したり、血液やリンパの流れに乗って転移したりする性質をもっています。
コーヒーの摂取でがんを予防することはできる?
「がん」は誰にでも発生する可能性があります。生活習慣や感染などさまざまな要因が、がんの危険因子となり得ます。がんを完全に防ぐことはできません。しかし、がんの原因となる危険因子を避けることや、がんを予防する可能性のある因子を積極的に取り入れることで、がんをある程度予防する事は可能です。
がんを予防する可能性があるものの候補の一つがコーヒーです。コーヒーに含まれるポリフェノールは抗酸化作用が高く、がんの予防効果として期待できます。この中でもクロロゲン酸はポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があります。このクロロゲン酸は、がんの増殖を抑制する効果もあると考えられ、コーヒーのがんに対する予防効果について今までいろいろな研究がなされてきました。今回はコーヒーのがんへの予防効果について焦点を絞り、解説いたします。
配信: Medical DOC