インプラントの素材とは?構造や素材、それぞれの特徴について徹底解説!

インプラントの素材とは?構造や素材、それぞれの特徴について徹底解説!

インプラントの表面加工処理の方法について

機械研磨とはどのようなものですか?
機械研磨は、人工歯根表面を専用の機械を用いて滑らかに磨く方法です。不要な凹凸があると、骨に悪影響を及ぼすことがあるため、人工歯根を事前に磨く必要があります。現在では主に人工歯根のネック部分を対象にしています。

酸エッチングとはどのようなものですか?
酸エッチングとは、人工歯根に塩酸や硫酸、フッ化水素酸などを用いて粗い面を付与する方法です。適切な部位に凹凸が形成されることで、骨としっかり結合するようになります。

サンドブラストとはどのようなものですか?
サンドブラストは、酸エッチングと同様に人工歯根の表面を粗くする処理方法ですが、使用するのは細かい砂のような物質です。高圧で砂を噴き付けることで、チタン表面に付着した酸化膜を除去し、骨との結合力を高められます。

ハイドロキシアパタイトとはどのようなものですか?
ハイドロキシアパタイトは、骨や歯を構成する主要な無機成分の一つであり、カルシウムリン酸塩の一種です。人工歯根の表面にハイドロキシアパタイトの粉末をコーティングすることで、早い段階で人工歯根と骨が結合できます。この方法は、人工歯根を安定させ、移植後の回復期間を短縮するためによく使用されます。

編集部まとめ

ここまでインプラントの素材についてお伝えしてきました。インプラントの素材の要点をまとめると以下の通りです。

インプラント体は、顎の骨に埋め込まれる人工歯根のことで、歯根の代わりとなりインプラント全体を支える

インプラント治療に使用される素材は純チタンとチタン合金の2種類である

「機械研磨」は専用の機械を用いて滑らかに磨く方法、「酸エッチング」は塩酸や硫酸フッ化水素酸などを用いて粗い面を付与する方法、「サンドブラスト」は人工歯根の表面を粗くする処理方法、「ハイドロキシアパタイト」は骨や歯を構成する主要なカルシウムリン酸塩の一種である

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修歯科医師

若菜 康弘歯科医師(若菜歯科医院院長)

鶴見大学歯学部大学院卒業 / 現在は若菜歯科医院の院長

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