セラミック歯を長持ちさせるためのポイント
オールセラミック治療で自然で美しい歯が得られても、むし歯が再発したりすぐに外れたりしてしまうこともあります。
セラミック歯を長持ちさせるためには、次の4つがポイントです。
定期的なメンテナンスを受ける
噛み合わせの調節をする
丁寧な口腔ケアを心がける
マウスピースを着用する
これらのポイントをおさえて、既存の歯とともにセラミック歯を長期的に維持しましょう。
定期的なメンテナンスを受ける
オールセラミック治療が終了しても、定期的に歯科医院に通う必要があります。
定期的なメンテナンスで口腔内のクリーニングも受けられるため、むし歯の再発防止となるでしょう。また、口腔内のトラブルも早期に発見し対処してもらえるのもメリットです。
噛み合わせの調整をする
噛み合わせが悪いと以下のようなトラブルが生じることがあります。
顎の位置がずれ、頭痛や腰痛の原因になることがある
咀嚼機能が悪化し、心身の異常を引き起こすことがある
顔がゆがんでしまう
脳への血液量が減少し、脳の活動効率が低下する
噛み合わせに違和感があったり、オールセラミック治療後から体調に変化があったりした場合は、歯科医師に相談するようにしてください。
丁寧な口腔ケアを心がける
オールセラミックはむし歯になりにくい特徴がありますが、むし歯にならないわけではありません。
治療したオールセラミックの歯がむし歯になると、補綴物を外して歯を削る治療が必要です。
歯の形が大きく変わってしまうと、取り外したオールセラミックを再度使用できず、作り直しが必要となり費用もかかってしまいます。
また、口腔ケアを怠ると歯周病のリスクも高まります。デンタルフロスやワンタフトブラシなどを使って丁寧な口腔ケアを心がけ、むし歯や歯周病を予防しましょう。
マウスピースを着用する
オールセラミックは強い衝撃により割れたり欠けたりします。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方や強い衝撃が加わるスポーツをしている方は、マウスピースを装着しましょう。
マウスピースを装着すると歯に加わる力が分散できるので、オールセラミックや歯の破損の予防につながります。
オールセラミック治療が適している症例
次のような方は、オールセラミック治療が適している方といえるでしょう。
美しい歯を手に入れたい方
治療後に変色してしまった方
前歯を治療しようと考えている方
金属製の補綴物やレジンが嫌な方
むし歯の再発が心配な方
金属アレルギーの方
歯茎の変色が気になる方
オールセラミックは天然の歯のような透明感や色味で、既存の歯と調和しているため近くで見てもほとんど区別がつきません。人から見えやすい前歯を治療したい方や、見た目で悩んでいる方に適しています。
またレジンや金属製の補綴物が経年劣化により歯の変色や歯茎の黒ずみで悩んでいる方は、補綴物をオールセラミックに入れ替えることで、美しい歯になり歯茎の黒ずみも改善されるでしょう。
レジンや金属製の補綴物は変形することがあり汚れもつきやすいため、補綴物の下がむし歯になってしまった方も少なくありません。
一方、オールセラミックは経年劣化の変形が少なく汚れがつきにくいため、レジンや金属製の補綴物よりもむし歯の再発リスクは低くなります。
また、オールセラミックは金属を使用していないので、金属アレルギーの方や歯茎の黒ずみが心配な方に適しています。
オールセラミック治療のデメリットを踏まえたうえで、検討するようにしてください。
配信: Medical DOC