Medical DOC監修医が便が細くなったらどんな検査を受診したらいいかなどを解説します。
≫「大腸ポリープができると現れる症状」はご存知ですか?できやすい人の特徴も解説!
※この記事はMedical DOCにて『「どれくらい便が細いと大腸がん」を疑うべき?細くなる原因も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
西脇 亮(医師)
医学部卒業後、松阪済生会病院で初期研修。遠山病院にて外科で勤務。2023年6月より松阪市民病院消化器内科勤務、消化器内科部長内視鏡センター長となる。所有している専門医は、外科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・腹部救急認定医・日本臨床栄養代謝学会認定医・ヘリコバクター学会認定医。
「大腸がん」とは?
大腸がんは、大腸にある粘膜層から発生するがんで、良性のポリープが悪性化するものと、正常な粘膜から発生するものがあります。大腸がんは、日本において非常に一般的ながんの一つであり、特に50歳以上の成人に多く見られます。初期段階では症状がほとんどないことが多いですが、進行するにつれてさまざまな症状が現れます。
便が細くなる主な原因
大腸がんでは、さまざまな症状が出ることが知られています。便が細くなることも、大腸がんの症状の1つです。ここでは、便が細くなる主な理由について解説します。
これらの理由により、大腸がんは便の形状に変化を引き起こし、便が細くなる症状が現れることがあります。この症状は、他の消化器症状と共に大腸がんの可能性を示唆しているため、早期に専門医の診断を受けることが重要です。
がんによって腸管が狭くなる
大腸がんの腫瘍が大きくなると、腸が物理的に狭くなります。便の通過経路が狭まり、便が細くなります。これは特に腫瘍が直腸やS状結腸に位置している場合に顕著です。
腸の壁の柔軟性が下がる
がん組織が腸の壁に広がることで、腸の柔軟性が低下し、正常に拡張できなくなります。これにより、腸が便を通す際の直径が小さくなる可能性があり、最終的には便が細くなってしまうと考えられます。
配信: Medical DOC