慢性扁桃炎の前兆や初期症状について
慢性扁桃炎の初期症状は、のどの違和感や痛みから始まることが多いです。風邪のような喉の痛みが続き、飲み込むときに違和感を覚えることがあります。時には軽い発熱が続くこともあり、微熱が長引くことで体のだるさを感じることもあります。
また、慢性扁桃炎の特徴的な症状の一つとして、扁桃に白い膿(膿栓)がたまることがあります。この膿栓が口臭の原因となり、特に朝起きたときに強い臭いを感じることがあります。膿栓は扁桃の隙間にたまるため、完全に取り除くことが難しく、慢性扁桃炎の人にとっては繰り返し悩まされる症状の一つです。
さらに、体調が悪くなると扁桃の腫れが強くなり、食べ物を飲み込むのがつらくなることもあります。症状が悪化すると、耳の痛みを感じることもあり、これは喉と耳がつながっているため、扁桃の炎症が耳にまで影響を及ぼすためです。
慢性扁桃炎の検査・診断
慢性扁桃炎の診断は、医師が喉の状態を観察することで行われます。まず、扁桃が慢性的に腫れているか、膿栓がたまっているかを確認します。特に、扁桃が赤く腫れている場合や、表面に白い膿が付着している場合は、慢性扁桃炎の可能性が高くなります。
また、血液検査を行うことで、炎症の程度を調べることもあります。白血球の数やCRP(炎症反応を示す指標)の値が高くなっている場合、体内で慢性的な炎症が続いていることが分かります。さらに、扁桃炎の原因となる細菌を特定するために、喉から採取したサンプルを培養検査にかけることもあります。
また、慢性扁桃炎は腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こすことがあるため、尿検査を行うこともあります。特に、扁桃炎を繰り返している人で、尿に異常が見られる場合は、腎臓への影響を調べるための追加検査が必要になります。
配信: Medical DOC