年齢とともに皮膚が弛んでしまうのはある程度仕方がないのかもしれませんが、まぶたの弛みについては、視野などに問題が出てきてしまいます。実は、まぶたが下がってしまう「眼瞼下垂」は、保険適用で治療が可能であることはご存知ですか? 今回は、眼瞼下垂について眼科医の長谷川 裕基先生(はせがわ眼科院長)に伺いました。
監修医師:
長谷川 裕基(はせがわ眼科)
日本大学医学部医学科卒業後、トヨタ記念病院や昭和大学病院などで、小児から高齢者までさまざまな目の疾患の治療に積極的に携わり経験を積む。平成27年11月、はせがわ眼科を開院、院長となる。日本眼科学会認定専門医。
編集部
眼瞼下垂とはどんな状態ですか?
長谷川先生
さまざまな原因でまぶたを上げる筋肉の働きが弱くなり、まぶたを上げにくくなっている状態です。多くの場合は加齢に伴って筋肉の腱が緩んでしまうのが原因ですが、頭蓋内病変や神経疾患によるものや、生まれつきの問題のこともあります。
編集部
どのような症状が出るのですか?
長谷川先生
上方向への視野が狭くなるのはもちろん、目が開けにくい、まぶたが重たいなどの症状を訴えます。ほかには、眼精疲労や肩こりなどの症状と間接的に関連していると言われています。なぜかというと、上方向が見にくくなることで無意識のうちに顎をあげて上向きの姿勢となってしまい、首の筋肉がこわばって肩こりとなるのです。
編集部
眼瞼下垂の治療はどのように行われるのですか?
長谷川先生
原因が神経内科疾患である場合はまず神経内科へご紹介させて頂きます。それ以外で生じる一般的な眼瞼下垂には内服薬や注射の効果が低いため、手術が一般的です。まぶたを上げる筋肉を引き締めることで、目を開けやすくします。
※この記事はMedical DOCにて<まぶたの弛みを改善する「眼瞼下垂手術」クリニック選びのポイントは? 【眼科医に聞く】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
関連記事:
